• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

口腔がん進展におけるp62の分子機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K18958
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57020:病態系口腔科学関連
研究機関筑波大学

研究代表者

菅野 直美 (石橋直美)  筑波大学, 医学医療系, 講師 (30738539)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード口腔がん / p62 / LC3A / LC3B / 腫瘍周辺正常上皮 / miRNA / microRNA / 前がん病変
研究開始時の研究の概要

これまでの口腔がんの成因に関する研究の中で多くの口腔がん組織がp62タンパク質陽性となることを発見した。p62は細胞毒性のある様々な物質の排除に重要な役割を持ち、細胞の恒常性維持に非常に重要なタンパク質であると考えられている。
本研究は口腔がん臨床検体の腫瘍周辺正常上皮でのp62の異常集積と予後との関連性、さらには、前がん病変組織中でのp62の発現量とがんへの移行との関連性を明らかにし、p62をtarget geneとするmicroRNA (miRNA)の発がんへの関与の解明を行い、口腔がん進展におけるp62の分子機能を基礎的、臨床的両側面から解明することを目的とする。

研究成果の概要

口腔がん切除マージン部分においてp62やLC3A、LC3Bが蓄積している状態は、オートファジーの異常を意味し、口腔がんの局所再発が発生した場合、病理学的に正常と診断された正常粘膜上皮にもオートファジー異常が発生している可能性が高いことを明らかにした。また、口腔白板症の悪性化に関するバイオマーカーとしての p62 の臨床的実用化の可能性を示すとともに、p62核染色とp62凝集が認められた場合には、厳密な経過観察を必要とする知見を得た。そして、口腔がんにおいて著明に発現量が亢進しているがん促進型miRNAであるmiR-142-5pが、口腔がん細胞の浸潤・増殖に関与することを明らかにした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

酸化ストレス関連たんぱく質(p62、LC3A、LC3B)が口腔癌の外科的切除における新規マーカーとなり得る可能性を見出した。今後、前向き観察研究そして臨床研究を計画するのに役立つ基礎的な研究結果を得ることが出来た。
口腔白板症の悪性化に関するバイオマーカーとして、p62の臨床的実用化の可能性を示すことが出来た。
口腔癌における新規がん促進型miRNAとして、miR-142-5pを同定し、その機能について明らかにすることが出来た。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi