研究課題/領域番号 |
19K18962
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 山口大学 (2020-2021) 岡山大学 (2019) |
研究代表者 |
橘 理人 山口大学, 共同獣医学部, 助教(特命) (20636831)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 口腔内細菌 / 産婦人科疾患 / マウスモデル / ヘムオキシゲナーゼ / 口腔細菌 / ヘムオキシゲナーゼ-1 |
研究開始時の研究の概要 |
口腔細菌がう蝕や歯周病といった口腔内への影響だけでなく、がんや糖尿病といった全身への影響にも関連していることが知られるようになった。全身への影響の一つとして、産婦人科疾患(早産、流産、低体重児出産など)が挙げられるが、どのようにして産婦人科疾患が引き起こされるかについては明らかにされていない。そこで、本研究では口腔細菌の感染によるマウスを用いた産婦人科疾患モデルを作製する。作製したモデルを用いて産婦人科疾患との関連が知られている因子(ヘムオキシゲナーゼ、サイトカインなど)との関連を明らかにする。 本研究の成果は口腔細菌による産婦人科疾患の治療および予防法の構築に貢献できるものである。
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研究成果の概要 |
動物モデルが構築されていないことから、口腔内細菌による産婦人科疾患の発症メカニズムはほとんど明らかにされていない。そこで、本研究では、マウスモデルの構築を企図した。 妊娠マウスを作成し、ポルフィロモナス・ジンジバリスを様々な条件(投与方法、タイミング、菌数、菌株など)で投与し、影響を確認した。その結果、感染により流産することが認められ、また条件によって結果に影響が認められた。 このことは、口腔内細菌が産婦人科疾患に寄与していること、そしてモデル構築の一助になることが考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔内細菌は、近年、全身症状に影響していることが多く報告され、早流産・低体重児といった産婦人科疾患への影響も複数報告されている。その一方で、モデル生物がいない事などから、病原因子、病原メカニズムの詳細な解析はなされていない。 そこで、本研究では感染による流産モデルマウスの構築を試み、その結果、感染により流産が引き起こされることが認められた。本研究によって得られた成果は、マウスモデル構築の一助となり、マウスモデルの存在は、長寿社会および少子化社会である日本にとって社会的要求の高い産婦人科疾患および口腔疾患に関する研究の推進を可能にする。
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