研究課題/領域番号 |
19K18978
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
瀬野 恵衣 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 助教 (60780426)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | Th1型免疫病変 / 口腔粘膜疾患 / M1マクロファージ / M2マクロファージ / マクロファージ形質転換 / Th1型免疫応答 / 極性転換 / 免疫機能調節 / エフェクター細胞 / 急性GVHD / Lupus / 上皮親和性 / マクロファージ / MCP-1/CCR2 |
研究開始時の研究の概要 |
治りにくい口内炎の原因の一つに免疫機能の異常が挙げられる。免疫機能に関与するマクロファージと呼ばれる細胞はM1型とM2型に分かれる。M2マクロファージは、平常時に観察されるが、粘膜に炎症が起きるとM1マクロファージが優勢になる。そこで、M2マクロファージの平常な状態を保つ機能はどのようにして抑制されるのか、人為的に作製したM2マクロファージを炎症部位に作用させると、炎症性M1マクロファージの働きは抑制されるのかどうかを検討し、難治性の口内炎の治療方法を探す研究を行う。
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研究実績の概要 |
恒常性調節型M2マクロファージによるTh1型病変を主体とする口腔粘膜疾患の抑制法の確立を目指して研究を進めた。①恒常性調節型M2マクロファージの誘導機序を明らかにして、再現性の向上を図った。具体的には、pan-macrophageであるRaw細胞をM1およびM2型マクロファージに誘導した。M2マクロファージと間葉系幹細胞(MSC)を共培養を行うことにより、恒常性調節型M2マクロファージを確実に再現性よく回収できることが明らかとなった。②Th1型病変のエフェクター細胞であるM1マクロファージが、抗炎症作用に関与するM2マクロファージを不活性化する因子を産生するかを検討した。実験的には、M1マクロファージの短期培養からの培養上清が、M2マクロファージおよび恒常性調節型M2マクロファージが持つ抗炎症機能を制御することが明らかとなった。③恒常性調節型M2マクロファージのTh1型病変への抑制効果を検討した。恒常性調節型M2マクロファージはRawからの誘導からのおよび病変部からのM1マクロファージが保持している起炎症作用を抑制することが明らかとなった。また、長期間の恒常性調節型M2マクロファージとM1マクロファージ共培養では、M1→M2の形質転換の傾向が認められた。これらの結果から、Th1型口腔粘膜病変はエフェクター細胞であるM1マクロファージがM2マクロファージを不活性化して抗炎症機能を抑制して病変が進行する可能性が示唆された。また、恒常性調節型M2マクロファージはM1マクロファージを不活性化することが明らかになった。したがって、難治性のTh1型口腔粘膜病変の治療には、恒常性調節型M2マクロファージの投与が病変を抑制できる可能性が示唆された。
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