研究課題/領域番号 |
19K18980
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
江口 貴紀 鶴見大学, 歯学部, 助教 (70832814)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 性ホルモン / 口腔扁平苔癬 / 金属アレルギー / 閉経女性 / 扁平苔癬 / TCRレパトア |
研究開始時の研究の概要 |
金属アレルギーは女性に多いアレルギーであるが、病態形成機構はよく分かっていない。 本研究では、金属アレルギーならびに金属アレルギーに関連した疾患を対称とし、性ホルモンバランスのアレルギーの関連と、病態形成に関わる免疫細胞を明らかにすることを目的としている。 本研究結果によって、金属アレルギーや、金属アレルギー関連疾患である口腔扁平苔癬などの病態発症のメカニズムが解明され、革新的な診断・予防・治療体系の確立が期待できると考える。
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研究実績の概要 |
<解析系>前回報告したように金属アレルギー患者以外にも対象疾患を金属アレルギー関連の粘膜疾患である口腔扁平苔癬などに拡大した。①60歳以上の扁平苔癬(金属アレルギー関連疾患)と②30歳未満の金属アレルギー/扁平苔癬の既往の無い女性と③60歳以上の金属アレルギー/扁平苔癬でない女性(閉経女性)を対象として、組織と血液サンプルの性ホルモン値や炎症性サイトカインバランス、T細胞プロファイルを比較検討を計画した。 目的とする検体数は、それぞれ15検体(15検体×3群の45検体)であるが、現在まで ①は15体(完了)、②は15検体(完了)、③は12検体採取できた(未完了)。 ③の検体採取が目標値まで達成できないため、引き続き検体採取を行っている。 一方で、病理組織学的解析を並行して行った。閉経前後の正常口腔粘膜を比較すると、閉経患者のほうが、閉経前患者と比較して、上皮成分が薄く、粘膜下層の構造が疎な構 造をしていた。またリンパ球浸潤が多い傾向にあった。以上より、閉経をしていくと、上皮のバリア機能は低下し、粘膜の炎症症状を惹起しやすい環境になっていく可能性が示唆できた。 <学術参加>2023年度開催の第66回口腔外科学会総会・学術大会ならびに第42回口腔腫瘍学会総会・学術大会に参加した。口腔粘膜疾患・扁平苔癬関係の発表を聴講した。 また、扁平苔癬は潜在的口腔悪性疾患であるが、舌悪性腫瘍後の再建方法をKorean Association of Maxillofacial Plastic and Reconstructive Surgeons (KAMPRS)2023で発表したところ、優秀賞(3位/150演題)を受賞した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
鶴見大学歯学部附属病院の診療規模縮小により患者数が減少しており、予定している解析に対しての必要数の検体数が集まらないため。
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今後の研究の推進方策 |
残り3検体収集後に分子生物学的解析(ELISA、qPCR)を行う予定である。
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