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糖尿病状態における足場材料・成長因子を用いた安全で効率的な骨再生の確立

研究課題

研究課題/領域番号 19K19007
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57030:保存治療系歯学関連
研究機関東京歯科大学

研究代表者

備前島 崇浩  東京歯科大学, 歯学部, 講師 (40755021)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード歯周組織再生療法 / 糖尿病 / FGF-2 / DBBM / PLGA/β-TCP / 再生療法
研究開始時の研究の概要

現在,糖尿病など全身状態に問題のある歯周炎患者への効果的な再生治療のあり方が課題となっている。また,インプラント治療を行う際の骨増生や埋入手術においても,全身状態が影響する。近年,研究の進歩により,様々な材料や方法で再生療法が行われてきた。細胞増殖因子や,人工骨などの骨補填材は,わが国における新規歯周組織再生療法としての臨床応用が期待されている。しかし,糖尿病患者に使用した場合の効果については未だ不明な点が多い。そこで本研究では,糖尿病状態の実験動物の骨欠損部に,増殖因子としてbFGF,骨補填材としてPLGA/β-TCPを併用し,再生療法を行なった場合の治癒動態について明らかにする。

研究成果の概要

2型糖尿病ラットの歯周組織欠損に,塩基性線維芽細胞増殖因子(FGF-2)と脱タンパクウシ骨ミネラル(DBBM)を併用した歯周組織再生療法を行い,歯周組織再生に及ぼす影響について比較検討を行なった。外科的に作成したラット歯周組織欠損に対し,無作為にFGF-2単独,FGF-2 とDBBM併用による歯周組織再生療法を行なった。糖尿病群においてFGF-2とDBBMを併用することでより多くの新生骨が形成され,上皮の深行増殖も抑制した。
これらのことより,FGF-2/DBBMの併用療法は,糖尿病状態における歯周組織再生に有効であることが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では糖尿病状態の実験動物に対して,歯周組織再生療法を行い治癒に関する影響を比較・検討した。歯槽骨吸収を模した状態を,実験動物の歯周組織に作成し再生療法を行った。再生療法に関しては,成長因子であるFGF-2と足場となるDBBMを併用した歯周組織再生療法を行った。今回の結果では,糖尿病状態の実験動物においても,成長因子と足場材料を組み合わせた歯周組織再生療法を行うことで,歯槽骨再生に改善が認められた。本研究で得られた知見を基とし,さらに効率的な歯周組織再生療法や骨造成法が確立されれば,糖尿病をはじめ,全身状態に問題がある患者への歯周治療やインプラント治療の飛躍的な発展につながると思われる。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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