研究課題/領域番号 |
19K19011
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
|
研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
伊藤 瑞穂 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (40814611)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | アディポカイン / オメンチン / 歯周病 / コレステロール / 動脈硬化 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、歯周病とメタボリックシンドロームや動脈硬化との関連が大変注目されている。本研究の目的は、新規アディポカインである「オメンチン」の血中や唾液中の濃度と「歯周病」との関連を解明し、さらには、「動脈硬化性疾患」との関連についても明らかにすることにある。具体的には以下の4点を中心に検討を行う。 1. 血清・唾液中のオメンチン濃度と歯周病疾患、動脈硬化との関連検討 2. 歯周病重症度と動脈硬化、血清・唾液中のオメンチン濃度との関連検討 3. 歯周病治療前後での血清・唾液中のオメンチン濃度の検討 4. オメンチン過剰発現マウスを用いた歯周病モデルにおけるオメンチンの役割検討
|
研究成果の概要 |
研究を開始して間もなく、新型コロナウイルス感染症が大流行したため、唾液採取が困難になり、検討検体を血液にしぼり、研究を続行した。 これまでの解析結果では、歯周病パラメーターの一つである歯槽骨吸収度(BL)が重度なほどオメンチンの血中濃度は低く、現在歯数が20本より多いと有意にアディポネクチンの濃度が高いという結果であった。プロービング時の出血(BOP)が重度なほどRLPコレステロール値が有意に高く、年齢、性別で補正しても、補正因子にBMIを加えても、腹囲を加えても、有意な関連が確認できた。これらの結果を踏まえ今後さらに解析を進めていき、アディポカインと歯周病と骨粗鬆症との関連を検討していく。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の検討によって、歯周病パラメーターとR L Pコレステロールとの強い関連が確認できたことは我々が知る限り初めての報告である。さらにほかの脂質プロファイル(中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール等)と、歯周病、動脈硬化、アディポカインとの関連性を検討して、より早期の歯周病診断、また予防に関して、各種脂質とアディポカインの影響度に関する研究を進めていく。 その先には、今後の日本人における健康寿命の延長に役立つ方法が見出されると期待している。
|