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力学誘導歯根膜細胞エクソソームによる抗炎症M2マクロファージ分極制御理論の確立

研究課題

研究課題/領域番号 19K19013
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57030:保存治療系歯学関連
研究機関東北大学

研究代表者

丸山 顕太郎  東北大学, 大学病院, 医員 (80833805)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードエクソソーム / メカニカルストレス / マクロファージ / 歯根膜細胞
研究開始時の研究の概要

歯周病治療では細菌感染の制御に加え、破壊された歯周組織の再生を行う必要があり、効果的な組織再生療法のためには炎症を制御し、創傷治癒の促進が必要である。マクロファージは歯周炎において生体防御を担っているが、近年M2マクロファージと呼ばれるタイプが注目されている。M2マクロファージは過剰な炎症を抑制し、炎症組織を修復および再生に向かわせる働きをすると考えられている。本研究では、メカニカルストレス刺激を加えた歯根膜細胞由来のエクソソームによりM2マクロファージ分化の制御機構を確立することを目的とし、エクソソームを用いた将来的なドラッグデリバリーシステムや新規治療方法構築の基盤となることが期待される。

研究成果の概要

Interleukin (IL)-4で刺激されたマウスマクロファージ細胞株RAW264.7にメカニカルストレスを付与したヒト歯根膜細胞から分泌されたエクソソームを添加すると、M2マクロファージマーカーであるArginase-1遺伝子発現が増強した。また、Interferon (IFN)γとLipopolysaccharide (LPS)で刺激されたRAW264.7に同エクソソームを添加すると、炎症性サイトカインTumor necrosis factor (TNF)-αの遺伝子およびタンパク発現が抑制され、抗炎症性サイトカインIL-10の遺伝子およびタンパク発現が増強された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

炎症性M1型マクロファージと抗炎症・組織修復性M2型マクロファージの適切なM1/M2バランスは組織の恒常性の維持に極めて重要であり、その破綻は組織破壊や慢性炎症の持続などの病態形成につながることが知られている。本研究は、最近申請者らが見出したメカニカルストレス応答性歯根膜細胞エクソソームによるM2マクロファージ分化の制御機構を確立することを目的としており、エクソソームによるマクロファージM1/M2極性バランスの制御理論に基づいた新たな炎症治療薬の開発につながることが期待される。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 炎症・メカニカル環境下における歯根膜細胞の新たな抗炎症システム~マクロファージIL-10分泌誘導因子の発現~2020

    • 著者名/発表者名
      佐藤令, 丸山顕太郎, 向阪幸彦, 根本英二, 鈴木茂樹, 山田聡
    • 学会等名
      日本歯周病学会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] 周期的伸展刺激を受容したヒト歯根膜細胞はマクロファージからの IL-10産生を促進する2019

    • 著者名/発表者名
      丸山 顕太郎、根本 英二、鈴木 茂樹、山田 聡
    • 学会等名
      日本歯科保存学会 2019年度春季学術大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

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