研究課題/領域番号 |
19K19015
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
大方 広志 東北大学, 歯学研究科, 大学院非常勤講師 (70709138)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 老化 / 歯周炎 / 歯槽骨吸収 / 網羅的遺伝子解析 / 実験的歯周炎モデル / マウス / RNA-Seq |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、多数の遺伝子発現を同時に検知できるRNAシークエンシング(RNA-Seq)を利用して、歯周炎により歯槽骨吸収を起こした組織に発現している遺伝子を網羅的に解析し、高齢マウスと若齢マウスとで比較検討を行う。本研究により得られる結果は、加齢により影響を受ける歯周炎関連骨吸収因子を明らかにし、歯周炎による歯槽骨吸収の分子メカニズムの一端を解明するものである。
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研究成果の概要 |
歯周病は加齢に伴い罹患率が上昇する疾患であるが、加齢と歯周炎の病態を関連付けた報告はほとんどなく、加齢が歯周炎関連の骨吸収に与える影響については知見が乏しい。本研究では、歯周炎により歯槽骨吸収を起こした組織に発現している遺伝子を網羅的に解析し、高齢マウスと若齢マウスとで比較検討した。その結果、歯槽骨吸収に対して歯周炎による炎症と加齢に交互作用はなく、それぞれ独立して歯槽骨吸収に関与することがわかった。一方で、歯周炎による炎症は破骨細胞数の増加に影響するが、加齢は影響しないことが示された。また、歯周炎が起こると炎症関連遺伝子の発現が上昇し、加齢に伴い免疫関連の遺伝子発現が上昇することがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯周炎に起因する歯槽骨吸収に関する従来の研究の多くは成熟した若い個体を対象にしており、高齢個体における詳細は不明であったが、本研究において、加齢により影響を受ける歯周炎関連骨吸収因子の遺伝子発現パターンを明らかにした。本研究により得られた成果は、歯周炎による歯槽骨吸収の分子メカニズムの解明に貢献するものである。
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