研究課題/領域番号 |
19K19036
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
今村 健太郎 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (60755007)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | PD-1/PD-L1機構 / Porphyromonas gingivalis / ヒト歯肉上皮細胞 / 破骨細胞分化 / 歯周炎 / PD-L1 / 破骨細胞 / P. gingivalis / PD-1/PD-L1 / T細胞 / 歯周病原細菌 / 絹糸結紮歯周炎モデルマウス / 遺伝子治療 |
研究開始時の研究の概要 |
歯周疾患は感染症であり,その病態の主体が歯周病原細菌に対する免疫応答によって引き起こされる。現在,細菌感染に対しては抗菌剤の使用が一般的ではあるが,歯周炎のような局所の炎症に対する抗菌剤の投与は,耐性菌や副作用の問題が危惧されている。P. gingivalis は免疫応答から巧みに逃れている。免疫応答回避メカニズムの一端としてPD-1/PD-L1 機構を利用しているのではないかと仮説を立てた。この機構をターゲットとした抗体治療と遺伝子治療の基盤構築を 目指すこととした。
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研究成果の概要 |
PD-L1のmRNA発現は、Porphyromonas gingivalisを感染させた上皮細胞において上昇していた。 IFN-γの発現は,非感染コントロールと比較して、P. gingivalis を感染させた上皮細胞との共培養で有意に阻害された。絹糸結紮歯周炎モデルでは、破骨細胞様細胞が観察され、Pd-l1 のmRNAの発現は、結紮側で増加しました。破骨細胞様細胞の数とCat-KおよびC-fmsのmRNA発現は、PD-L1で処理したRAW 264.7細胞では減少した。PD-L1はT細胞の活性および破骨細胞の分化を調節することで歯周炎の発症に重要な役割を果たしている可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫チェックポイント機構と歯周病の関連を明らかにした本研究では,歯周病原細菌の新たな免疫回避システムについての知見が得られた。さらに,歯周病の発症・進行に深く関与している破骨細胞分化への影響も明らかとなった。これらの知見は,歯周病の病態解明のみならず,今後の治療戦略においても貴重な情報が得られたと考えている。
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