研究課題/領域番号 |
19K19045
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 東京工業大学 (2020-2021) 東京大学 (2019) |
研究代表者 |
中川 泰宏 東京工業大学, 物質理工学院, 助教 (90831264)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 骨粗鬆症 / IL2 / ホスファチジルセリン / アポトーシス細胞 / 免疫寛容 / 高分子ミセル / リウマチ / IL-2 / 免疫治療 / マテリアルセラピー |
研究開始時の研究の概要 |
関節リウマチ(RA)は近年よく見られる自己免疫疾患であり、発症部位での骨の粗鬆化に加え、全身性の骨粗鬆症を誘発する。RAでは炎症部位で産生される炎症性サイトカインが破骨細胞の分化成熟を誘導することで骨・関節の破壊が進行する。これらの炎症性サイトカインは血流によって全身に行き渡るため、RA発症部位以外での骨組織の粗鬆化が誘引される。これら炎症性サイトカイン産生・破骨細胞の分化誘導を担っているのは炎症性の発現型に分極したM1型マクロファージとTeff型のT細胞である。申請者はこれら免疫細胞に免疫寛容型であるM2型マクロファージとTreg型T細胞に誘導しうるナノメディシンを設計した。
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研究成果の概要 |
関節リウマチ(RA)は近年よく見られる自己免疫疾患であり、発症部位での軟骨や骨の粗鬆化に加え、全身性の骨粗鬆症を誘発することが知られている。RAでは炎症部位で産生されるTNF-aやIL-10などの炎症性サイトカインが破骨細胞の分化成熟を誘導することで骨・関節の破壊が進行する。本研究では、アポトーシス細胞がホスファチジルセリンの露出を介して周囲の炎症環境を抑制することに着目し、抗炎症活性を有した高分子ミセル型mRNAキャリアを考案した。シェル部のアポトーシス細胞模倣高分子がマクロファージの発現型をM2型に誘導すると同時に、IL-2産生誘導mRNAをマクロファージに送達する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高分子を利用した現在のドラッグデリバリーシステム(DDS)では、薬剤とキャリアに明確な役割分担がされており、高分子材料はキャリアとしてのみ使用されてきた。本研究では、薬剤を送達する高分子ミセルの外層に抗炎症機能を有するアポトーシス細胞模倣ポリマーを用いることにより、生理学的機能を持ったDDSキャリアの開発を目指すものである。 この機能性DDSキャリアを用いて、後期高齢化の進んだ日本においてニーズの高いリウマチ・骨粗鬆症治療法を構築することを目指す。
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