研究課題/領域番号 |
19K19046
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
小野 彌 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 非常勤講師 (80806456)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 骨造成 / 歯学 / 骨補填 / インプラント / 骨再生 / 歯周病 |
研究開始時の研究の概要 |
骨吸収が進行した顎骨に歯科用インプラントを用いるべく骨造成術による骨形態の回復が必要とされる。 栄養孔を付与したポリエチレンテレフタレート(PET)製ケースに各種骨補填材を被包した状態で顎骨に設置したところ、従来の報告より大規模かつ良好な骨形成を認め、この新規術式をケーシング法と名付けた。 萎縮した顎骨に対しPET製ケースを用いることで形態の付与を容易かつ想定通りの形態回復を期待できる。 本研究では新規術式であるケーシング法を用いた大幅な顎骨造成を行い、造成骨へ埋入されたインプラントに対して咬合圧を負荷された際の組織変化を検討する。その有効性が示されれば歯科領域での骨再生医療の発展に大きく貢献する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、抜歯後の骨吸収が進行した顎骨に骨造成術によって形態の回復を行った部位に、埋入されたインプラントが、既存骨と一体化し、十分に機能するかと評価することである。自家骨、ウシ由来異種骨により骨造成術を行い、インプラントを埋入後に組織学的に評価し、インプラント界面と新生骨との良好な結合を認めたことを学会発表、論文で報告した。今回の研究では評価しきれなかった人工骨などによる骨造成領域に埋入されたインプラントの機能評価をすることで、今後、歯科インプラントの発展に大きく寄与することで期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢社会の日本において、歯を失った人の多くが、骨が痩せてしまいインプラント治療を行うことが困難となっている。そのような人にインプラント治療を行うためには、骨の再生治療が必要になるが、学術的にも難しいと言われる症例が多いのが現状である。本研究では、骨再生治療の成功率を向上させることにより、インプラント治療が可能な人を増やし、国民の健康増進に寄与できると考えている。今後、さらなる研究により、技術の向上を目指していきたい。
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