研究課題/領域番号 |
19K19049
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
池田 篤司 富山大学, 学術研究部医学系, 助教 (00626252)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 唾液腺 / ハイドロコロイド / 唾液腺組織 / ハイドロゲル / 器官培養 / 顎下腺 / 神経組織再生 / 神経細胞培養 |
研究開始時の研究の概要 |
口腔の機能として重要な構音および摂食・嚥下機能にとって,円滑に機能するには唾液の働きが極めて重要である.唾液分泌低下によるこれらの機能低下は,患者のQOLを著しく低下させる.唾液腺は一度損傷してしまうと完全な組織再生が困難であり,唾液腺組織再生療法の開発が望まれている.唾液腺の成長には種々の成長因子や組織周囲環境に加えて、神経細胞の伸長およびその制御が重要である.神経細胞の伸長を制御することは,唾液腺成長のみならず,その他の組織成長制御にも応用することが可能である.そこで,本研究ではハイドロゲルを用いて作製した基板を用い,唾液腺組織成長ならびに神経細胞伸長を制御するための技術構築をめざす.
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研究成果の概要 |
1)神経細胞伸長に最適なマテリアルの作製を目指していたが、想定した結果は得られなかった。2) 作製したハイドロゲルを用いて組織培養の際の神経組織の伸長に最適な機能性ペプチド修飾ハイドロゲルを探索するとともに、そのメカニズムの検討を目指していたが、計画通りに進まず達成出来なかった。3)神経細胞伸長の足場として最適なハイドロゲルを用いて神経組織の線形の形態を付与することを目指していたが、計画通りに進まず達成できなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究にて神経細胞伸長の制御が可能となれば,怪我や手術などによって切断されてしまった末梢神経の修復や神経外傷後の神経障害性疼痛に対する有効な治療手段となり得る.神経切断に伴う運動障害・知覚障害および神経外傷後の神経障害性疼痛などは患者の QOLの低下の要因となるが,生体外にて組織培養した神経組織を生体内に移植することが出来れば,これらのデメリットがなく患者のQOL回復へとつながる画期的な治療法になると考える.今回の研究期間内で明確な研究結果は得られなかったが、今後の研究に繋げていくことを目指していく。
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