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角化粘膜の存在がインプラント周囲組織の健康維持に果たす役割

研究課題

研究課題/領域番号 19K19051
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

下元 拓哉  大阪大学, 歯学研究科, 招へい教員 (90807033)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードインプラント / 角化粘膜 / 多変量解析 / 骨吸収 / インプラント周囲組織 / Cone Beam CT
研究開始時の研究の概要

T1時にデンタルX線写真でインプラント周囲支持骨の近遠心的な骨レベルを決定するとともに, CBCTでインプラント周囲支持骨の頬舌的な骨レベルを決定し, その計測値をベースラインとする. T2時に再度デンタルX線写真とCBCTを撮影して骨レベルを測定し, T1時の測定値との変化量(BL)を計測する. mPI, mBIおよび PPDは, T2時に測定する. 被験インプラント体を角化粘膜存在群 (2mm以上) と角化粘膜欠如群(2㎜未満) の2群に分類し, 交絡因子を補正することができる多変量解析を行うことで, 角化粘膜の存在自体がインプラント周囲組織の健康状態に及ぼす影響を明らかにする.

研究成果の概要

インプラントの周囲に角化粘膜という丈夫な粘膜が存在すると、インプラントは長期間機能するのではないかと考え、本研究を行った。これまでの研究で、喫煙や歯周病がインプラント周囲の骨を吸収させるリスクファクターであるということが報告されていたので、それらのリスクファクターを考慮した上で、角化粘膜がインプラント周囲の骨吸収に及ぼす影響を調査した。その結果、インプラント周囲の角化粘膜が 2 mm 以上存在する場合、2 mm 未満と比較して骨吸収量は小さくなった。2 mm 以上の角化粘膜幅の存在が, インプラント体周囲の骨吸収に影響を及ぼすことが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

インプラント周囲組織の健康状態を維持するため、インプラント周囲に角化粘膜が必要であることが証明されたので、インプラント周囲に角化粘膜の欠如が予想される症例においては、インプラントの手術時に切開を保存的に行ったり、外科的に角化粘膜を形成することにより骨吸収量の減少を図ることが可能であるということになる。以上より, 角化粘膜の存在がインプラント周囲組織の健康状態に及ぼす影響を明らかにすることで、インプラント治療患者の長期臨床成績が向上することが期待される.

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Evaluation of the effect of keratinized mucosa on peri-implant tissue health using a multivariate analysis2021

    • 著者名/発表者名
      Shimomoto T, Nakano T, Shintani A, Ono S, Inoue M, Yatani H.
    • 雑誌名

      Journal of Prosthodontic Research

      巻: 65 号: 2 ページ: 198-201

    • DOI

      10.2186/jpr.JPOR_2019_391

    • NAID

      130008059370

    • ISSN
      1883-1958, 1883-9207
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 角化粘膜がプラットフォームシフティングを有するインプラント体の頸部骨吸収に及ぼす影響2020

    • 著者名/発表者名
      鈴木 梓, 中野 環, 小野 真司, 下元 拓哉, 井上 将樹, 矢谷 博文
    • 学会等名
      日本口腔インプラント学会学術大会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] 角化粘膜がインプラント体頸部骨吸収に及ぼす影響2019

    • 著者名/発表者名
      鈴木 梓、中野 環、小野 真司、下元 拓哉、井上 将樹、矢谷 博文
    • 学会等名
      日本補綴歯科学会関西支部学術大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

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