研究課題/領域番号 |
19K19052
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
宮井 久敬 岡山大学, 歯学部, 客員研究員 (80761155)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 有機ゲルマニウム / 口腔粘膜炎 / 活性酸素種 / 抗炎症作用 / 歯学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,Ge-132の口腔粘膜炎発症予防効果について,動物実験で検討する.具体的には,Ge-132の局所応用による口腔粘膜炎予防効果について,病理組織学的,生化学的にそのメカニズムを解明する.年度ごとの具体的な課題は2019年度: Ge-132の至適濃度の決定、2020年度: Ge-132の生体内分布についての検討、2021年度: Ge-132の局所応用による口腔粘膜炎予防効果の検討である.
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研究成果の概要 |
抗酸化物質である有機ゲルマニウム(bis-β-carboxyethylgermanium sesquioxide:Ge-132)に,口腔粘膜炎を予防する効果があるか否かを検討することを目的とし,抗炎症作用と治癒促進作用について検討を行った. その結果,Ge-132の口腔粘膜炎の局所応用において,抗炎症作用は示唆されたものの,濃度勾配における作用の違いや,治癒促進作用などは認められなかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔粘膜炎はひとたび発症すると,増悪の一途をたどり,著しい自発痛や接触痛を伴う.その結果,がん治療患者のQuality of Life(QOL)を低下させる.Ge-132は日本で独自開発された半金属有機化合物である.抗酸化作用に加え,ATP受容体に作用し,疼痛緩和作用があることも知られている. 本研究の成果としては,Ge-132は口腔粘膜に対して抗炎症作用があることが示唆されたため,がん治療においての支持的療法の一助として可能性が見出だされた.
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