研究課題/領域番号 |
19K19060
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
佐藤 佳奈美 (藤田佳奈美) 日本大学, 松戸歯学部, 専修医 (00801177)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | リン酸カルシウム / 動物実験 / マイクロCT / 新生骨 / 骨梁構造 / 組織観察 / インプラント / 骨粗鬆症 / Micro-CT / 表面処理 / 組織学観察 / 組織学的観察 / ラット / 引き抜き試験 / 骨密度測定 / 骨形成 |
研究開始時の研究の概要 |
通常の歯科インプラント手術は骨形成に3-6ヶ月の治癒期間がかかる。インプラント治療のアンケート調査では、治療期間が長く不満を挙げる患者が76%と高い結果を示している。よって、インプラント治療は従来法よりも更に治療期間の短縮が必要である。本研究は新規な生体骨アパタイトをインプラントにコーティングする表面処理法を開発し、埋入後に形成される早期な新生骨形成と骨質向上を明らかにする。生体骨アパタイト表面処理法の開発は治療期間が短縮し、QOLの向上や生体骨アパタイトの医療発展に寄与することが期待できる。
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研究成果の概要 |
生体の骨と同等な生体骨アパタイト:synthetic bone mineral (SBM)の開発を行ってきた。SBMを表面処理したインプラントをラットの大腿骨内へ埋入することで、形成される新生骨に着目し、SBMの表面処理が早期な骨形成や骨質向上への有用性を明らかにすることを目的とした。インプラントはブラスト処理:12本と、ブラスト+SBMコーティング処理:12本を用意し、実験は8週齢24頭のWistarラットを用い、9週齢時に全身麻酔下で左側大腿骨にインプラント埋入手術を行う。埋入2週と4週後に屠殺を行い、体重測定、引抜き強度, 骨密度, 骨密度イメージングおよび病理観察による比較を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯科インプラント治療は歯の喪失により咀嚼機能の回復や審美性の改善に対して有効な治療法として、今日では日常の臨床で多く利用している。インプラント治療を経験する患者に対するアンケート調査で、76%の患者は長い治癒期間に不満がある。SBMを局所に用いることでインプラント治療の成功率の向上、治療期間の短縮に貢献できると考えている。
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