研究課題/領域番号 |
19K19061
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
蓮池 聡 日本大学, 歯学部, 講師 (60636413)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | インプラント周囲炎 / 骨代謝 / 骨芽細胞 / チタン顆粒 / 歯科インプラント治療 |
研究開始時の研究の概要 |
インプラント周囲炎に対する治療法は未だ確立しておらず、歯周病治療と同様のアプローチが行われている。これらの治療法はインプラント周囲炎が細菌感染症であるという前提に基づく。申請者はチタン微細顆粒がインプラント周囲骨吸収を引き起こすことを示した。この結果から細菌学的要因と生体異物反応の両方を考慮する必要があると言える。本研究では、乳酸菌を用いたプロバイオティクスの応用を検討する。マクロファージがチタン顆粒を貪食した際の炎症性サイトカイン放出に抑制的に作用する乳酸菌種を同定し、同定された乳酸菌をプロバイオティクスとして用いた際のインプラント周囲骨吸収抑制効果を検討する。
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研究成果の概要 |
インプラント周囲炎は生物学的合併症に分類され、インプラントの予後に大きな影響を与える。本研究の目的はインプラント周囲炎の細菌学的要因と生体異物反応の両方に同時にアプローチできる治療法を開発することである。本研究結果より、インプラント周囲の微小チタン顆粒が炎症を惹起し、骨芽細胞におけるCol1aの遺伝子発現を低下させ、IL-1aの遺伝子発現を増加させた。またデータベースの解析により、IL6、TLR4、FN1、IL1β、CXCL8、MMP9、SPP1の関与が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インプラント周囲炎に対するアプローチは未だ確立しておらず、従来の歯周病治療と同様な非外科・外科治療および予防処置が行われている。これらは細菌学的要因に対するアプローチである。しかしながら、インプラント周囲炎は細菌感染症という側面に加え、生体異物反応という側面も有することから、細菌学的要因と生体異物反応の両方に対するアプローチの開発が急務である。本研究結果より、骨芽細胞のチタン顆粒への反応が検証され、骨代謝に影響を与えることが示された。このことは今後のインプラント周囲炎の予防・治療に大きな影響を与えるであろう。
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