研究課題/領域番号 |
19K19064
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
長沼 由泰 東北大学, 大学病院, 診療助教 (90800996)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 超音波顕微鏡 / 歯科診断 / う蝕 / 歯科材料 / 音響インピーダンス / 齲蝕 / 診断 / 充填材料 / 歯周疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
健全歯と虫歯に罹患した歯質について超音波顕微鏡を用いて測定し音響特性を調べる。音響特性が健全歯と虫歯でどの程度違うかを解析する。X線など従来の歯科で行われている診断方法による測定を行い、超音波顕微鏡で得られたデータと比較し関連性を調べ、音響データ的に健全と虫歯の境目となる境界線を決定する。 又、歯周病の進行に密接な関係がある歯石に注目し歯石を超音波顕微鏡から音響データや他の測定方法から得られたデータを照合させ、歯石を超音波顕微鏡で判別可能かを調べる。 以上より得られたデータを用い、超音波顕微鏡のシステムを用いて虫歯と歯周病の診断が即時的かつ非侵襲的に行う事が出来るような診断機器の基盤作りを目指す。
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研究成果の概要 |
今回の研究により、超音波顕微鏡は音響インピーダンス値を利用することで非侵襲かつ非染色下で客観的に歯牙を観察することが出来、かつ、う蝕といった病変に罹患している場合も正確に描出できることが示された。対照実験を行うことで音響インピーダンス値による評価に整合性があることも確認した。また、ポータブル化した超音波顕微鏡を作製して歯牙の観察を行ったところ正しい評価が得られたため、チェアサイドにおいて超音波顕微鏡は、う蝕の評価が可能であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、歯科領域において診断を行う際、視診、触診、X線撮影検査などといった術者の主観的評価により診断をすることが一般的であるが、術者によらず客観的な判断により診断を行うことができれば術者にとっても、患者にとっても有益となる。今回用いた超音波顕微鏡は非侵襲かつ非染色で観察対象の客観的評価を行うことが可能であるが歯牙のような硬組織には用いられてこなかった。しかし今回の研究成果により、超音波顕微鏡が臨床応用可能であることがより強固に示されたため、歯科診断領域において大きな役割を担う可能性が示唆された。
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