研究課題/領域番号 |
19K19082
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
中島 利徳 北海道大学, 大学病院, 助教 (10780538)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 咬合力 / 筋電図 / ブラキシズム / デンタルプレスケール / T-スキャン / ニューラルネットワーク |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,睡眠時の異常習癖であるブラキシズム(歯ぎしり,くいしばり)が生体に及ぼす為害作用をブラキシズムにより発揮されるパワー(咬合力)の観点から明らかにするために,咀嚼筋筋電図データを用いてブラキシズム時に発揮される咬合力を推定するシステムを構築することである. 本研究が遂行できれば,自宅での日常生活下で比較的簡単に測定できる咬筋筋活動データを利用して,ブラキシズム時に生体に負荷を与える咬合力を精度高く推定することが可能となると期待できる.
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研究成果の概要 |
T-スキャン(TS)の測定値と筋電図振幅,およびデンタルプレスケール(PS)の測定値と筋電図振幅の相関係数を比較したところ,何れの関係も強い相関を認めた.TSの測定値と筋電図振幅,およびPSの測定値と筋電図振幅の回帰係数は個人差が大きいことが示された.PS,TSとも,1回目と2回目の咬合力表示値と筋電図振幅の回帰係数の間に有意差はなかったが,ばらつきが認められた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PSの測定値同様,TSの測定値も筋電図振幅と相関を有することが明らかとなり,それぞれの咬合力表示を筋電図の振幅値を介してリンクさせることの可能性が示唆された.一方で,PSの測定値と筋電図振幅,TSの測定値と筋電図振幅の一次回帰式の回帰係数の比は個人差や日間変動が大きく,一定ではないことが示された.解析方法やTSとPSの咬合力表示をリンクさせるパラメータの改善を行うことにより,より強い関係性を探索できると考えられる.
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