研究課題/領域番号 |
19K19093
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
藤本 けい子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 助教 (10825251)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 口腔不潔 / 咀嚼の主観的評価 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者にとって食べることは,楽しみでありいきがいである.食事ができなくなるとQOLは大きく低下し,食事量や食品多様性が低下し,フレイルや低栄養の原因となる.申請者はこれまでの研究により,咀嚼の主観的評価と客観的評価は必ずしも一致せず、単に咀嚼能率検査の結果が実生活における栄養状態を反映しているとは限らないということを明らかにした.本研究では,客観的には問題はないが主観的に満足していないという人に着目し,口腔内因子以外の外的要因(環境要因)を簡便に評価する質問票を作製することを目的とした.
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研究実績の概要 |
本研究では、咀嚼の客観的評価は問題ないが主観的には満足していないという人に着目し、口腔内の機能的な因子と咀嚼の主観的評価の関連を検討することを目的としている。高齢者にとって食べることは、楽しみでありいきがいである。食事ができなくなるとQuality of lifeは大きく低下し、食事量や食品多様性が低下し、フレイルや低栄養の原因となる。本研究では、口腔内因子以外の外的要因(環境要因)を簡便に評価する質問票を作製することを最終の目的とする。 2022年度の研究実施計画では、徳島大学病院歯科において、治療が終了しメンテナンスを行っている65歳以上の被験者に対して、咀嚼の主観的評価(咀嚼スコア、咀嚼のVisual Analogue Scale評価)と咀嚼の客観的評価(グミゼリーによる咀嚼能率検査)を行い、それぞれの中央値を用いてグループ分けを行ったのち、口腔不潔度、義歯の評価を行う予定であった。しかしながら、昨年度に引き続き新型コロナウィルス感染症の拡大の影響もあり被検者の確保が難しい状況にあった。現在は被験者を集めて咀嚼の評価を行っている最中である。今後は、本試験を行い本研究を遂行していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の予定では、2022年3月までに徳島大学病院歯科をメンテナンス目的で受診する65歳以上の高齢者100名の調査を行う予定であったが、新型コロナウィルス感染症の拡大の影響もあり思うように被検者の確保ができない状況が続いたため、やや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今後も精力的に被験者を集め、100名のデータを採得する。100名の測定結果から、低栄養・食品多様性低下と関連する要因についてロジスティック回帰分析を行い、咀嚼の客観的評価は問題ないが主観的には満足していないという人に着目し、口腔内の機能的な因子が咀嚼の主観的評価に関連しているかどうかを検討する。 次に実験Ⅱとして、新たに作製した咀嚼の主観的評価に関連する外的要因を簡便に評価する質問票を用いて調査を行う。質問票は当教室で作製した身体的フレイル、オーラルフレイルに関する質問票とYN食行動質問票に加えて、食事の嗜好や食環境に関する項目も加えたものとする。質問紙による調査の再現性については、再テスト法により組内相関係数を算出し検討する。また、質問紙の内的整合性については、探索的因子分析を行った後 、Cronbachのα係数により検討を行う。
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