研究課題/領域番号 |
19K19094
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
川野 弘道 徳島大学, 病院, 助教 (30806584)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | インプラント / インプラントオーバーデンチャー / 要介護高齢者 / 補綴的介入 |
研究開始時の研究の概要 |
インプラント治療を受けた患者が加齢や全身疾患などのため,インプラントの清掃が困難となった際は早期介入が望ましいと提案されている.具体的には,患者自身や介護者の清掃を簡便にするため,インプラント上部構造(かぶせ部分)の維持様式を固定性(ブリッジ)から患者可撤性(義歯)へ変更するといった補綴的介入である. しかしながら,補綴的介入を行った際に起こる心理的変化や咀嚼機能を代表とする機能的な変化に関しては明らかにされていない. そのため,本研究において健常高齢者および要介護高齢者を対象にインプラント上部構造を固定性から患者可撤性へ変更することにより生じる心理的変化および機能的変化を明らかにする.
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研究実績の概要 |
近年,口腔インプラント治療を受けた患者が高齢化や有病化に伴い要支援・要介護状態となった際の対応が新たな問題として注目されている.国内外の学会では,そのような患者に対し患者本人や介護者が口腔内清掃を容易に行えるように初期介入としてインプラント体の上部構造の維持様式を固定性(ブリッジタイプ)から患者可撤性(義歯タイプ)に変更するといった補綴的介入が望ましいと提案されている. しかしながら,実際の臨床現場では補綴的介入を受け入れる患者は少ないのが現状である.その原因は経済的な負担など様々な制限によると考えられるが,主としてインプラント上部構造に対して補綴的介入を行った際に生じる心理的変化や咀嚼機能を代表とする機能的変化を示すエビデンスの不足が挙げられる.そのため,本研究では要支援・要介護高齢者の口腔インプラントへの補綴的介入によって生じる心理的変化および機能的変化を明らかにすることを目的として以下の研究を行った. 2023年度の研究業績として,これまでに研究協力頂いた10名の被験者から得た研究データの再分析を行った.次年度はこれまでに集積した10名のデータをまとめ,研究成果を論文化し発表する予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナ感染症の影響により研究協力者の募集に制限があり課題に遅れが生じている.
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今後の研究の推進方策 |
研究協力者から得られたデータを再分析し、論文化し発表する. 引き続き国内外の学会へ参加し最新の知見の集積および国内外の専門家とのディスカッションを行う予定である.
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