研究課題/領域番号 |
19K19095
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
和智 貴紀 九州大学, 歯学研究院, 共同研究員 (00778863)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | インプラント周囲炎 / チタンイオン / メインテナンス / 歯周炎 |
研究開始時の研究の概要 |
口腔インプラントの代表的な材料として用いられるチタンは高い生体安定性を誇るが,酸性環境下においてフッ素化合物に暴露されると,チタン表面が溶けだしてチタンイオンが溶出することは広く知られている.本研究では,臨床でも高頻度で遭遇する,インプラント周囲炎と歯周炎に罹患した隣在天然歯とが患者の同一口腔内において混在している状態を想定して実験を行う.チタンイオンが,歯周炎やインプラント周囲炎に罹患した組織から検出される種々の細菌が産出する毒素と連動して,隣在天然歯の歯周炎病態にどの様な影響を与えるかを解析する.
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研究成果の概要 |
本研究では,インプラント周囲炎と歯周炎に罹患した天然歯とが同一口腔内において混在している状態を想定して実験を行った。チタン製インプラントから溶出したチタンイオンが,インプラント周囲炎の原因となる細菌が産出する内毒素と連動して,周囲組織にどの様な影響を与えるかを解析した。 また,チタンイオンを溶出しにくいインプラントメインテナンス方法についても考察を行った。インプラント治療が施された患者に対する明確なメインテナンス方法は確立されていないのが現状である。天然歯のメインテナンスに用いられる器具を, インプラントが存在する口腔内に使用した場合に,どの様な影響を与えるか解析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インプラント治療が施された患者に対する明確なメインテナンス方法は確立されておらず,天然歯用に開発された器材を転用しているのが現状である。その現状を踏まえて,国民の口腔健康の維持に寄与する結果が得られたことは学術的および社会的に有意義といえる。
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