研究課題/領域番号 |
19K19100
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
菅 悠希 北海道医療大学, 歯学部, 助教 (20803620)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 咀嚼 / インスリン / アディポネクチン / 糖尿病 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究ではインスリンの構造と機能の観点から、咀嚼との関係を明らかにする。さらに、イ ンスリンを介さない血糖調節するタンパクであるUCP-1、インスリン抵抗性と関連するアテ ィポネクチンを測定することにより、咀嚼が包括的な糖代謝系に与える影響について検討す る。
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研究成果の概要 |
歯科領域と糖尿病との関連では、咀嚼をすることにより過食を防止し、生活習慣病の予防をすることができること、糖尿病患者では歯周病が悪化しやすいため、ケアが必要であることなど予防、疾患の悪化の防止などしか報告がない。本研究は、糖尿病に対する咀嚼の効果とそのメカニズムについて検証しようとしたものである。本研究の結果より、咀嚼は健常マウスのインスリン感受性の維持に寄与していることと、糖尿病病モデルマウスにおいてインスリンシグナルに影響を与えることによりインスリン抵抗性に影響を与えている可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は咀嚼が糖代謝系に与える影響を検討した。その成果より健常マウスにおいて咀嚼がインスリン感受性の維持・グルカゴン分泌に寄与していること、糖尿病モデルマウスにおいて咀嚼はインスリンシグナルに影響を与えることにより、インスリン抵抗性に影響を与える可能性が示唆された。これまで咀嚼は過食の予防等予防・疾患の悪化防止のために勧められてきたが、本研究の結果により、咀嚼は糖尿病の予防のみならず、糖尿病の治療戦略の一つとして用いることができる可能性が示唆された。
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