研究課題/領域番号 |
19K19103
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
佐藤 多美代 昭和大学, 歯学部, 助教 (40814629)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 覚醒時ブラキシズム / 顎関節症 |
研究開始時の研究の概要 |
顎関節症は多因子疾患であると考えられているが、リスク因子の一つである覚醒時ブラキシズム(AB:Awake Bruxism)については不明な点が多い。そこで本研究では、咀嚼筋筋電図を用いてABを評価し、同時に測定した生体情報(心拍数、心拍変動、脳波、皮膚温度)との関連を比較することで、ABの発生機序について検討する。さらに、健常被験者と顎関節症患者で生体情報の変化の違いを比較・検討することで、生体情報から顎関節症の発症リスクを予測できるかを検討する。また、フィードバックとしてABの認知行動療法に応用できる生体情報があるかを検討する。
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研究成果の概要 |
本研究では、顎関節症のリスク因子の一つである覚醒時ブラキシズム(AB: Awake Bruxism)の発生と生体情報との相互関係を予測・検討した。被験者にウェアラブルタイプの身体生体信号計測プラットフォームを装着して日常生活を送ってもらい、左側咬筋の筋電図と心電図を同時に測定した。ABエピソード発生直前に心拍数は増加傾向を示したが、心拍変動のLF/HFは変化しなかった。本研究により、心拍数による覚醒時ブラキシズムの予測や発生機序の解明につながる知見が得られる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
覚醒時ブラキシズム(AB: Awake Bruxism)発生と生体情報の相互関係を生理的な観点から網羅的に評価を行った報告は過去にない。生体情報の変化を評価することにより、ABと睡眠時ブラキシズム(SB:Sleep Bruxism)との関連性やリスク因子の評価も可能である。また生体情報からAB発生を予測できれば、ウェアラブル機器を用いてAB発生直前に顎関節症患者へリスクを通知できるため、AB是正のための認知行動療法のツールとして臨床に応用できる。
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