研究課題/領域番号 |
19K19106
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
増田 学 日本大学, 松戸歯学部, 専修医 (40822961)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 咀嚼筋筋痛 / 関連痛 / 筋硬度 / QST / 咀嚼筋 |
研究開始時の研究の概要 |
口や顔の痛みは複雑であり、痛みの原因部位と異なる部位に発現する関連痛は診断を困難とする。その為、この関連痛を調べる検査方法の確立およびメカニズムの解明は、誤診や誤治療を防ぐためにも有用なものである。そこで本研究では口や顔の筋肉の触診条件の相違が関連痛の発現頻度および発現部位に及ぼす影響を検討し、筋肉の硬さや感覚を関連痛が出る人とでない人で測定比較することにより関連痛のメカニズムの解明を進める。
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研究成果の概要 |
咀嚼筋から生じる関連痛の発現機序の解明を目的とし、咀嚼筋における加圧強度と加圧時間の相違が関連痛の発現頻度と発現部位に及ぼす影響を比較した。被験者は健常者64名とし、右側咬筋および側頭筋上の15の測定部位に対し、3種類の強度(0.5kgf、1kgf、2kgf)、3種類の加圧時間(2秒、5秒、10秒間)にて構成される9種類の加圧条件にて加圧を行った。各加圧条件の機械的感受性および関連痛の発生を各測定部位にて測定した。結果より各加圧強度において加圧時間の延長に伴って関連痛発現者数が増加することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
補綴歯科治療において、咀嚼筋筋・筋膜痛を起因とした口腔顔面領域に生じる関連痛は診断をより困難なものとする。その口腔内の疼痛に対する検査および診断は非常に重要となるが、この咀嚼筋の筋・筋膜痛により生じる関連痛の発現機序は解明されておらず、またその検査方法も確立されていない。関連痛に関する検査方法の確立およびメカニズムの解明は、誤診や誤治療を防ぐためにも有用なものであり、臨床的意義は極めて高いものと考えられる。本研究では咀嚼筋から生じる関連痛の発現機序の一端を解明することを目的として、咬筋と側頭筋における加圧強度と加圧時間の相違が関連痛の発現頻度と発現部位に及ぼす影響を比較した。
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