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微弱通電により歯科補綴物を除去可能なスマートセメントの創製

研究課題

研究課題/領域番号 19K19114
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57050:補綴系歯学関連
研究機関福岡歯科大学

研究代表者

梶本 昇  福岡歯科大学, 口腔歯学部, 助教 (30824213)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワードイオン液体 / レジン添加型グラスアイオノマーセメント / 接着 / 脱着 / セメント / 補綴物の除去
研究開始時の研究の概要

歯科臨床において歯科補綴物の除去が必要な場合があるが,物理的に接着層を破壊する方法しかなく,歯牙の損傷や歯周組織への負担は避けられない。任意に接着強さが低減できる歯科用セメントが創製できれば,周囲の健全組織に負担をかけず補綴物を除去することが可能となる。
本研究では,微弱な通電により接着強さが低減可能な歯科用セメントを試作し,生体適合性および接着強さ低減の物理化学的メカニズムを明らかにする。さらに,補綴物に近い条件での有効性を評価し,当該セメントの臨床応用を目指す。

研究成果の概要

イオン液体を添加した歯科用セメントの基礎研究を行った。本セメントは微弱な通電により接着強さを低減できる。イオン液体の添加による細胞毒性への影響を調査したところ,検討した2種のイオン液体については条件次第で細胞生存率は増加した。また,通電による接着強さ低下のメカニズムには接着界面における気泡発生や腐食が関与していることが推測されるデータが得られた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

歯科用セメントに関する学術研究はそのほとんどが「接着」に着目しているが,本研究では歯科臨床で必要とされるスマートな「除去」に焦点を当てたものであり,学術的独自性は高い。今回得られた成果により,本セメントの生体親和性や接着強さ低下のメカニズムについて良好なデータが得られており,将来的な歯科臨床での応用に向けて前進したと言える。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2019

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 通電剥離型歯科用セメントの開発 その6:イオン液体が細胞毒性に及ぼす影響2021

    • 著者名/発表者名
      梶本昇,佐藤平,丸田道人,宇山恵美,関根一光,浜田賢一,都留寛治
    • 学会等名
      第77回日本歯科理工学会学術講演
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 微弱な通電で脱着可能な歯科用セメントの開発:被着体による差異2019

    • 著者名/発表者名
      梶本 昇,丸田道人,都留寛治
    • 学会等名
      福岡歯科大学学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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