研究課題/領域番号 |
19K19115
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
鎌野 優弥 東北大学, 大学病院, 助教 (70757260)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | iPS細胞 / 補綴歯科学 / 再生医療 |
研究開始時の研究の概要 |
iPS細胞は,補綴歯科治療において,広範な歯槽骨の欠損を補う新たな再生医療の有用な細胞源である。しかし,iPS細胞を作製する際の初期化機構の解明が臨床応用に向けた重要な課題である。初期化過程において細胞内で生じる核初期化タンパク質の修飾や他のタンパク質への結合を制御することが初期化に重要であることから、本研究では,初期効率の高い歯肉線維芽細胞に初期化因子を遺伝子導入し,核初期化タンパク質を変性させずに抽出し,「核初期化タンパク質の翻訳後修飾や形成する複合体」と「初期化」の関連および,その個体差の有無を解析し,核初期化機構の個体差解明から,新たな再生歯科補綴治療を探索する。
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研究実績の概要 |
使用する細胞の効率的な浮遊培養法の確立を行った。接着培養と比較して,浮遊培養では一度に大量の細胞を培養でき,遺伝子導入の際の試薬の量を節減し,費用や時間を節約することが可能となる。遺伝子導入を行う際のコストも浮遊培養のほうが圧倒的に安価となり,その意義は大きい。まずタイテック社製の振盪培養器を用いて,温度,振動数,二酸化炭素濃度等の条件を検討した。その結果,37度・120rpm・8%二酸化炭素濃度で使用する細胞が最も増殖することが明らかとなった。 次に使用するベクターの構築を行った。エントリーベクターをNBRC(NITE)より購入し,LRクローニングによりデスティネーションベクターに導入した。デスティネーションベクターの選考基準として発現効率・タグの付与・非ウイルス性等を考慮した。結果NativePure pcDNA Gateway Vectorが目的に適しており,これを選択した。このベクターはそれぞれC末端およびN末端にV5タグが付与されているものがあり,V5タグの位置やエントリーベクターの組み合わせによりタグを付与しないベクターを作製できることもメリットである。 浮遊培養環境下で作製したベクターを導入し,目的のタンパク質が発現していることが確認された。今後タンパク質の構造解析等を行う予定であったが,申請者の異動に伴い1年目で研究が廃止となった。今後,資格が回復した際には改めて申請行い継続していく所存である。
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