研究課題/領域番号 |
19K19121
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
米田 博行 新潟大学, 医歯学系, 非常勤研究員 (90709122)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 咀嚼能力 / 側方歯群交換期 / 小学生 / 身体能力 / 体格 / 歯列交換期 / 咬合力 / 咀嚼速度 / 肥満 / 食品摂取状況 / 身体機能 / 摂取可能食品 / 咀嚼機能検査 |
研究開始時の研究の概要 |
小児期の咀嚼機能発達不全は,成人期の咀嚼機能を低下させ,高齢者における咀嚼機能障害を重篤化する遠因となる.このため,小児の咀嚼機能の発達を促すことが重要であるが,歯列交換期の咀嚼機能を客観的に評価し,その影響因子を研究した報告は非常に少ない.このことから,本研究では,咀嚼能力の低下が見られる側方歯交換期を含めた歯列交換期における摂取可能食品と咀嚼能力との関連性,および食品摂取状況が咀嚼能力の発達に及ぼす影響について明らかにするために,兵庫県の1箇所の小学校の4-6年生を対象に学校歯科検診時,Hellmannの歯齢,咀嚼能力,身体能力測定,摂取食品状況を3年間継続的に調査し,統計学的検討を行う.
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研究成果の概要 |
歯列交換期の咀嚼能力を明らかにすることを目的として,歯列交換期を経験する小学4年生から6年生の児童229名(男児117名、女児112名、平均年齢11.2±0.9歳)を対象に,横断研究を行った.その結果,歯列交換期における咀嚼能力は、咬断能力が一時的な低下を認めたのに対し、混合能力は歯齢間差がなく、異なる特徴を示した。また、咀嚼能力に関連する因子の解析では、咬断能力は咀嚼時間ならびに最大咬合力と関連し、混合能力は咀嚼時間および肥満傾向と関連することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
咀嚼能力に影響する因子として、咬断能力において、咬合力が強く、咀嚼時間が長く、年齢が高い場合、有意に上昇する傾向を示したことから、学童期の小児は、歯列交換に伴う一時的な咀嚼能力の低下を、咀嚼時間が長くなるような食事を実施することで補える可能性が推察された。また、混合能力において、ローレル指数が有意な説明変数として選ばれた。このことから、成人期では咀嚼能力と体格との関連性が数多く報告されており、学童期においても体重の増加に繋がる要因を改善し、個人の咀嚼機能に合わせた食生活を行うことが必要であることが示唆された。
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