研究課題/領域番号 |
19K19136
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
多田 博昭 九州歯科大学, 歯学部, 特別研修員 (60817625)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | CFTR / インプラント周囲炎 / 唾液 / 唾液腺 / 口腔乾燥症 / Cftrチャネル |
研究開始時の研究の概要 |
インプラント治療は補綴処置のオプションとして一般的に広く国民に認知されており、信頼できる治療方法として確立してきた。一方で術後インプラント周囲炎を呈し、結果としてインプラント治療が失敗に終わる症例も散見される。これまでインプラント周囲粘膜炎とプラーク蓄積の関連を示す報告はあるものの、直接的な原因は不明なのが現状である。本研究では、口腔内環境、特に唾液中の成分がインプラント周囲炎の発症に影響を与えている可能性に着目し、インプラント埋入モデルラット唾液腺中のCFTRチャネルをSiRNAを用いてノックダウンし、唾液中イオン成分とインプラント周囲炎との関連を明らかにすることを目的とし研究を行う。
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研究成果の概要 |
インプラント治療は、欠損補綴治療のオプションとして、一般的に広く国民に認知されてきており、信頼できる治療方法として確立されている。一方で、術後にインプラント周囲炎を呈し、結果としてインプラント治療が失敗に終わる症例も散見される。 これまで、インプラント周囲粘膜炎とプラーク蓄積の関連を示す報告はあるものの、インプラント周囲炎との直接的な因果関係は不明なのが現状である。 しかしながら、近年新たに口腔乾燥症とインプラント周囲炎との関連について報告されていることから、本研究では、唾液分泌に関わるCFTRチャネルに着目し、インプラント周囲炎の発症との関連を明らかにすることを目的とする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インプラント治療が欠損補綴の一つの方法として広く用いられるようになった一方で、インプラント周囲炎に罹患したインプラントの増加が問題となってきている。インプラント周囲炎の発症メカニズムに関しては未だに不明な点が多く、その予防法は確立されていない。本研究では、CFTRがインプラント周囲炎に関連している可能性が低いことが示唆されたが、先行研究では唾液分泌量とインプラント周囲炎との関連が指摘されている。唾液腺にはCFTR以外にも唾液分泌と関連するチャネルが存在するため、今後はそういったチャネルを含めた解析を行うことで、インプラント周囲炎の予防につながることが期待される。
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