研究課題/領域番号 |
19K19140
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
中村 浩崇 昭和大学, 歯学部, 普通研究生 (70824647)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 睡眠時ブラキシズム / バイオフィードバック / PSG / スプリント |
研究開始時の研究の概要 |
振動刺激スプリントの振動刺激強度を弱/中/強/振動なしの4段階を設定し,ランダム 割付を行なって,測定夜ごとに切り替える.睡眠中の咬筋EMGを測定し,覚醒時の10%MVCを指標としてスコアリングしたSB episodeの回数と持続時間を比較検討する.各測定夜において100mm VAS(Visual Analogue Scale)を用いた起床時アンケートにより,顎口腔領域の疼痛および睡眠衛生への影響について調査し,刺激強度との関連を検討する.振動刺激スプリント装着下で,各睡眠段階の割合や覚醒反応の回数等の睡眠構造を簡易型睡眠ポリグラフ検査により測定し,その変化を比較検討する.
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研究成果の概要 |
本研究では,睡眠時ブラキシズム関連咀嚼筋筋活動を抑制するオクルーザルスプリントによる睡眠時ブラキシズム抑制効果を明らかにし,睡眠構築への影響を評価することにより,歯科臨床における新たな睡眠時ブラキシズムの治療法と診断法の確立を目指した.測定結果より,ベースライン測定と比較して,振動刺激を与えた時の睡眠時ブラキシズムエピソード回数は25%の減少を認め,また睡眠時ブラキシズムエピソード持続時間が57%減少したことを明らかにした.加えて,睡眠に関するパラメーターおよび主観的評価において,振動刺激バイオフィードバックが睡眠を障害しないことを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
睡眠時ブラキシズム(SB)の安全な原因療法は確立されておらず,一般には臨床徴候から予測されたSBに対して対症療法であるスプリント療法が行われているのが現状であり,的確な診断とそれに基づく最適な治療法が望まれている.今回の研究では,振動刺激によるSB抑制装置によって,SBの回数と持続時間を減少させることが示された.将来,この装置の臨床応用が実現されれば,個々人のSBレベルに対応したSB管理が可能となり,歯科治療の予後改善や医療費の削減効果が期待できる.
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