研究課題/領域番号 |
19K19145
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
木村 尚美 愛知学院大学, 歯学部, 歯学部研究員 (10769756)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 嚥下リハビリテーション / 咽頭知覚 / 嚥下 / 舌欠損 / 舌接触補助床 / 知覚 |
研究開始時の研究の概要 |
現在,食品の味覚が摂食嚥下に及ぼす影響について検討された報告は少ない.これまでの研究では,健常者のStageⅡtransportの食塊到達において,食品の物性に依存せず,知覚の感度を上げることにより,嚥下反射を誘発させ,誤嚥を防止できる可能性が示唆された.本研究においては,顎口腔に器質的な異常を有すると考えられる顎および舌欠損患者において5基本味が咽頭にてどのように知覚されているかを評価することにより,食塊の味覚が嚥下反射にどのような影響を及ぼすかを検討し,摂食嚥下障害患者により適した食事の方向性を示すことができると考える.
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研究成果の概要 |
本研究においては,5基本味(甘味,酸味,塩味,苦味,うま味)および冷・温刺激が喉頭蓋にてどのように知覚されているかを評価することにより,StageⅡtransportによって中咽頭や喉頭蓋谷に蓄積された食塊の味覚が嚥下反射にどのような影響を及ぼすかを検討した。 その結果、水、うま味水と比較して酸味水は、咽頭での嚥下反射誘発を有意に促進することが本研究結果より示された。口腔を介さなくとも咽頭で味物質を知覚することが可能であったことが、その理由として示唆される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により,水,うま味水と比較して酸味水は,咽頭での嚥下反射誘発を有意に促進することが本研究結果より示された.口腔を介さなくとも咽頭で味物質を知覚することが可能であったことが,その理由として示唆される.咽頭での味覚の知覚の差異が嚥下リハビリテーションに及ぼす影響について今後詳細な検討をしていく必要があると考えられる.
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