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口腔癌患者の唾液中におけるエクソソームとmiRNA

研究課題

研究課題/領域番号 19K19150
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57060:外科系歯学関連
研究機関北海道大学 (2023)
島根大学 (2019-2022)

研究代表者

金山 純一  北海道大学, 大学病院, 医員 (00826068)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
キーワードmiRNA / 炎症性サイトカイン / 唾液 / IL-17 / 超遠心分離法 / サイズ排除クロマトグラフィー / 口腔癌 / エクソソーム / フローサイトメトリー
研究開始時の研究の概要

癌細胞は、細胞質内で不要になったタンパク質やアミノ酸などを「エクソソーム」と呼ばれる膜の構造体で包んだ上で、細胞外へ輸送している。エクソソームの中には、miRNAが含まれていることが知られている。申請者らは、唾液中のエクソソームとmiRNA、タンパクに着目し、口腔癌患者の唾液中のmiRNAを探索、同定することで、疾患の病態解明、早期発見、早期治療可能にすることを目的とした。本研究で新たな口腔内科学的診断開発の基盤的研究を行いたいと考えている。

研究実績の概要

癌細胞は、細胞質内で不要になったタンパク質やアミノ酸などを「エクソソーム」と呼ばれる膜の構造体で包んだ上で、細胞外へ輸送している。エクソソームの中にはmiRNAが含まれていることが知られている。研究代表者らは、唾液中のエクソソームとmiRNA、さらには炎症性タンパクに着目し、口腔カンジダ症患者、口腔癌患者の唾液中のmiRNA、炎症性タンパクを探索、同定することで、疾患の病態解明、早期発見、早期治療可能にすることを目的とした。具体的には、唾液中からエクソソームとmiRNAの回収、炎症性サイトカイン解析について基礎的な研究を行った。
唾液中のエクソソームは検出可能であると考えられ、特定のmiRNAの発現が口腔がんの重症度とリンクする可能性があった。また、血漿成分は95%以上がグロブリン・アルブミンであり、夾雑物の多さが血中バイオマーカー探索の妨げとなっていた。それだけでなく、高塩濃度、各種プロテアーゼやRNaseの存在から、サンプル抽出における再現性の低下も臨床応用における問題点であった。超遠心分離法(UC)により唾液中のmiRNAの回収は可能であった。また、フローサイトメトリーによる唾液中の6つの炎症性サイトカインの解析は可能であった。しかしながら、臨床の現場において、超遠心分離法で唾液からエクソソームを回収するのは時間と労力がかかる。そのため、qEVカラムを用いてサイズ排除クロマトグラフィー法(SEC)による高純度なエクソソームを短時間で回収するpreliminaryな検討を行い、高純度のエクソソームが回収できていることを確認中である。また、フローサイトメトリーを用いて、唾液からのIL-2,IL-4,IL-6,IL-17,TNF-αなどの炎症性サイトカインの同定が可能であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

進行癌の口腔癌患者の唾液サンプルは回収し、患者データベースの構築ならびにサイズ排除クロマトグラフィ唾液からエクソソームの抽出手技の安定化は完了した。得られた全ての検体を解析中であるが、全てのサンプルの解析が完了していない。

今後の研究の推進方策

今後全てのサンプルの解析が終了次第、全ての結果を分析し報告したいと考えている。

報告書

(5件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-12-25  

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