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口腔癌における転写増強機序tandem duplicatorの分布の全ゲノム解析

研究課題

研究課題/領域番号 19K19153
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57060:外科系歯学関連
研究機関千葉大学

研究代表者

宮本 勲  千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (00741836)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード次世代シーケンス / tandem dupulicator / CNV / 全ゲノム解析 / tandem duplicator / mutation / 口腔扁平上皮癌細胞株 / 放射線耐性細胞株 / copy number variation / 抗癌剤耐性細胞株 / 口腔癌
研究開始時の研究の概要

シーケンス解析研究によりゲノム配列の様々な構造変化が明らかにされ、癌細胞の特徴的な構造変化に重要な役割を果たしていることが再認識され、遺伝子配列の繰り返し構造であるtandem duplicator(TD)の全ゲノム上における分布状態(tandem duplicator phenotype; TDP)が系統的意義を有することが提唱されている。TD は遺伝子発現システムであり、発生・分化、癌化等の系統的役割を果たすことがわかってきた。今回、全ゲノムワイドの解析によりTD がどのような遺伝子で起きているかを検討し、口腔癌発生、悪性度獲得、治療抵抗性獲得等にどのように関与しているのか明らかにする。

研究成果の概要

本研究では、研究室保有の口腔扁平上皮癌細胞株に対して放射線照射を行い、細胞生存曲線を作製し、放射線耐性株および感受性株を同定した。同定した細胞株に対して次世代シークエンスを用いて全ゲノム的に解析を行った。解析結果により放射線治療前後でコピー数多型(CNV)の変異の生じた領域を検索し、CNVの傾向によってそれぞれの領域で特異的に発現している遺伝子を抽出した。これらの遺伝子は放射線耐性や感受性に関与していると考えられ、今後さらなる研究対象や標的因子となりうる可能性がある。

研究成果の学術的意義や社会的意義

口腔癌発生過程においては、多くの遺伝子による系統的な異常が積み重なることが原因であると考えられている。近年、mutationなどの単純な構造異常ばかりではなく、遺伝子配列の繰り返し構造であるtandem duplicator(TD)の全ゲノム上における分布状態やコピー数多型(CNV)が系統的意義を有することが提唱されている。これらは非常に強力な遺伝子発現システムであり、本研究では全ゲノムワイドな解析によりTDやCNVがどのような領域で起きているかを検討し、その分布状況を明らかにし、口腔癌発生や治療抵抗性獲得にどのように関与しているかを検討するという学術的意義が考えられる。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

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