研究課題/領域番号 |
19K19154
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 神奈川歯科大学 (2021-2023) 東京大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
小松 紀子 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (10644106)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | イムノトキシン / 光線力学療法 / 光化学的内在化法 / 近赤外線 / iAP法 / Robo1 / 頭頸部癌 / EGFR / PCI / 細胞傷害効果 / 頭頸部扁平上皮癌 / 細胞障害効果 / 蛍光物質 / 癌細胞傷害効果 / 蛍光標識 / 光化学内在化 / 頭頸部癌新規治療 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、細胞膜貫通型受容体であるRobo1を標的とした抗Robo1 抗体に毒素であるStreptavidin Saporinを結合させた抗Robo1抗体ITによるHNSCCにおける治療効果とその特異性の向上による副作用の少ない治療法の開発を目的とする。本学先端科学技術センター生命反応化学の岡本晃充教授らが独自に開発を行った、蛍光量子効率の高い蛍光物質の抗Robo1抗体ITへの結合方法やそれに蛍光物質の励起波長を照射し、細胞への内在化を促進するPCI (Photochemical internalization)による癌細胞傷害効果の検討を行う。
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研究成果の概要 |
頭頸部癌新規治療法の開発において,新規治療標的因子の開発に携わる中で,限られた発現量の標的(細胞膜貫通型受容体であるRobo(Roundabout homolog)1 )に対して,特異的で効率的な治療法の検討を行ってきた。標的への特異性が高い抗体にトキシンを結合させたイムノトキシン (Immunotoxin:IT)と光線力学療法 (PDT; Photodynamic Therapy)を組み合わせることで,PDT が薬剤送達効果としてエンドソームからのendosomal escape を促進し,特異的で,相乗的な細胞傷害効果をもたらすことを明らかにした。我々は,この手法をiTAP法と命名した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
iTAP法を,発現量が少ないために開発が断念されていた様々な標的因子,既存の抗体医薬への応用することで,様々な領域における癌治療で効果を発揮する可能性がある。現在は頭頸部癌治療でひろく用いられているEGFRを標的としたiTAP法についても検討し, EGFR発現が高・中程度の細胞株で高い細胞傷害効果を確認した。
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