研究課題/領域番号 |
19K19158
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
助川 信太郎 岡山大学, 歯学部, 客員研究員 (20837661)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 下顎骨関節突起骨折 / 観血的整復固定術 / 生体吸収性プレート / 生体力学的検索 / 顎顔面骨折 |
研究開始時の研究の概要 |
下顎骨関節突起骨折は顔面外傷において最も頻度の高い疾患の一つであり、治療法の多くはプレートによる観血的整復固定術が選択される。一方で、術後の金属製プレートは異物となり時に撤去が必要であるが、再度の観血的処置を要する。観血的処置の合併症には顔面神経損傷,瘢痕があり複数回の手術は避けたく、吸収性プレートの選択が検討されてきた。しかし、下顎骨関節突起骨折治療に利用できる生体吸収性プレートは存在しない。本研究により、下顎骨関節突起骨折治療における生体活性吸収性プレートが開発されれば、術後のプレート撤去は不要となる。それにより、患者の度重なる手術回避と手術、入院、麻酔費用の軽減に貢献できる。
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研究成果の概要 |
近年、下顎骨関節突起骨折の治療にはチタン製ミニプレートによる固定を行う観血的整復固定術を行うが、ミニプレートは最終的にプレート撤去を必要とする。そのため、近年は生体吸収性プレートの選択が検討されている。申請者は、これまでポリ-L-乳酸(PLLA)と非焼成ハイドロキシアパタイト(u-HA)の複合体からなる高い生体親和性材料を報告し、また同様の生体吸収性プレートの顎内固定の有用性を報告している。本プレートは、下顎骨関節突起骨折への新たな応用・使用が期待できるものである。そこで本研究課題では、生体吸収性下顎骨関節突起骨折治療用プレートの必要強度を検証し、さらに生体親和性、安全性を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本プレート開発は、下顎骨関節突起骨折への新たな応用・使用が期待できたものである。そこで本研究課題では、生体吸収性下顎骨関節突起骨折治療用プレートの必要強度を検証し、さらに生体検証による有用性、安全性を 確認する。これにより、骨伝導性を有しさらに完全に生体内で吸収分解することで再度プレート摘出手術を必要としない大きな長所を備えた生体吸収性プレート の使用が可能となり患者の精神的、肉体的負担の軽減や医療費削減にも大きく役立つと考えられる。
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