研究課題/領域番号 |
19K19159
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
高畠 清文 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (70736537)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 人工生体材料 / ハニカムTCP / 軟骨組織再生 / Scaffold / 硬組織再生微小環境 / 骨組織再生 / 幾何学構造 / 幾何学的構造 / 軟骨・骨組織連続誘導 / 関節軟骨再生 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者らは、新規人工生体材料であるハニカムTCPにより硬組織形成過程における細胞外微小環境を再現し、硬組織形成に取り組んできた。その結果、ハニカムTCPの形状を変化させることで軟骨・骨組織を選択的に誘導することに成功している。そこで本申請課題では、既存関節軟骨相当部に軟骨組織、骨相当部に骨組織を同時に尚且つシームレスに組織が連続した状態で誘導可能な軟骨・骨組織誘導性ハイブリッド生体材料を開発する。それにより損傷関節軟骨・骨組織をシームレスに再生できる新規関節軟骨再建法を確立する。
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研究成果の概要 |
これまで申請者はリン酸三カルシウム(TCP)に直線的貫通孔をハニカム状に配列したハニカムTCPを開発している。本申請課題では、ハニカムTCPの貫通孔孔径を変化させることにより、特異的・選択的に骨組織および軟骨組織を誘導することに成功した。具体的には、TCPの孔径が75μmではTCP内に軟骨組織、TCPの孔径が300μmではTCP内に骨組織を特異的に誘導可能であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膝関節は軟骨と骨が連続した構造であり、治療として軟骨・骨組織を連続した状態で回復させる必要があるため、細胞移植を含めた現在の再生医療において軟骨・骨組織に同時に分化誘導させることは困難である。本申請課題の成果から、既存関節軟骨相当部に軟骨組織、骨相当部に骨組織を同時に尚且つシームレスに組織が連続した状態で誘導可能な軟骨・骨組織誘導性ハイブリッド生体材料の開発が可能であり、広範囲に損傷した関節軟骨を再生できる可能性が示唆された。
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