研究課題/領域番号 |
19K19168
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
江頭 寿洋 長崎大学, 病院(歯学系), 助教 (50638096)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 骨再生 / 間葉系幹細胞 / 周産期産物 / 同種 / 羊膜 / 羊膜MSC |
研究開始時の研究の概要 |
様々な組織から得られた間葉系幹細胞を応用した研究が盛んに実施され、数多くの知見が報告されているものの克服すべき課題も多く、実用化に至っていない。一方、羊膜MSCにおいては、他の組織由来MSCで見られるような「移植に十分な細胞数を確保するための長期培養に要する労力・費用」や「HLA適合性」および「個人差」などの欠点を克服でき、臨床応用に有用なツールになると考えられる。そのため、羊膜MSCで骨芽細胞分化能を促進する条件を確立することができれば、安全かつ効果的な治療細胞を提供できる新規性の高い技術開発になると確信している
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、羊膜由来間葉系幹細胞の骨芽細胞分化を誘導・促進する条件を解明し、その効率が高い技術を開発することにある。本研究期間では、アクチン重合分子の阻害に機能する海洋産物由来の阻害剤を応用することで、生体内での骨形成能を備える骨芽細胞の誘導に有利な条件を見いだすことができた。しかしながら、同じ周産期産物である臍帯由来間葉系幹細胞と比較して、骨誘導に有利と言えるレベルには到達できておらず、現在さらなる条件を探察しているところである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
顎骨腫瘍や口蓋裂顎裂などによる顎骨・歯槽骨欠損を対象とした骨再生治療に応用する同種骨芽細胞製品の開発研究については、組織採取の侵襲がなく、安定供給と大量生産が可能である周産期産物由来MSCによる細胞製品が開発できれば、即納性と有効性が確保された治療を提供できるようになる。その結果、適切な咀嚼機能の回復がより簡便になされるようになれば、健康寿命の延伸にも大きく貢献できると考える。
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