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骨質マーカーによる進行性下顎頭吸収発症リスク評価法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 19K19190
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57060:外科系歯学関連
研究機関新潟大学

研究代表者

齋藤 大輔  新潟大学, 医歯学系, 助教 (50826261)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード顎変形症 / 骨質マーカー / 進行性下顎頭吸収 / 骨代謝
研究開始時の研究の概要

進行性下顎頭骨吸収(PCR:Progressive Condylar Resorption)とは、下顎頭の著明な吸収像を特徴とする病態を指し、下顎後退症発症への関与や下顎骨前方移動術後の後戻りの主たる原因として注目されており、下顎頭部にかかる力学的負荷の量と負荷に対する骨の許容力(骨強度)が関与している。本研究では、顎変形症患者を対象として骨中コラーゲンの特性を反映する骨質マーカー(血中ホモシステイン・血中ペントシジン)の測定ならびにCTデータ値から算出する下顎頭の骨塩密度、顎矯正手術前後の顎顔面形態変化を定量的かつ継時的に測定してPCRの発症リスク因子を解明し、PCR発症予防法を開発する。

研究実績の概要

進行性下顎頭骨吸収(PCR:Progressive Condylar Resorption)は比較的新しい疾患概念で、その発症メカニズムは不明な点も多く、臨床の場ではその対応に苦慮しているのが現状である。PCRの発症には、下顎頭部にかかる力学的負荷の量と負荷に対する骨の許容力(骨強度)が関与していると考えられる。骨強度は骨密度と骨質により規定されると定義されており、骨強度の低下は、骨密度と骨質の低下によって引き起こされる。近年、骨中コラーゲンの材質特性(コラーゲン架橋)が骨質に大きく影響し、酵素依存性架橋の低形成と、終末糖化残物(AGEs)の過剰な形成が骨強度を低下させることが明らかとなった。酵素依存性架橋とAGEsを反映する骨質マーカーとしては、血中ホモシステイン(HCY)ならびに血中・尿中ペントシジンの測定が有用と報告されている。研究参加の同意の得られた顎変形症患者を対象として①骨質マーカー(HCY,ペントシジン)の測定を行う。②CT画像データから3次元画像処理ソフトウェアを用いて下顎頭部の骨組織体積(TV: Tissue Volume)と骨体積(BV: Bone Volume)を算出し、BV/TV(Bone Volume Fraction)(%)から骨密度を算出する。
顎矯正手術前後の骨質マーカーの測定と下顎頭骨密度測定を行い、臨床症例を対象とした研究からPCR発症リスク因子とそのマーカーを明らかにできれば、PCRの発症リスクが高い顎変形症患者にその予防法を施行するオーダーメイド治療を行うことで術後の下顎頭骨吸収を防ぎ、顎変形症に対する外科的矯正治療の成績向上に寄与することができると考える。
今年度は蓄積した採血データとCTの骨密度との評価を行い、相関について検討した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

CTの骨密度の分析方法を再検討しており、それが原因で当初の予定から遅れている。

今後の研究の推進方策

研究期間の延長申請を行ったことにより、CTの骨密度の計測方法の改良を図り、データをまとめなおす予定である。

報告書

(5件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-12-25  

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