• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

幹細胞由来エクソソームによる新規唾液腺組織再生法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K19191
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57060:外科系歯学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

酒井 陽  名古屋大学, 医学系研究科, 助教 (80772425)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワード幹細胞 / エクソソーム / 唾液腺 / 細胞老化 / 組織再生 / micro RNA / 老化 / 再生
研究開始時の研究の概要

ヒトの体には不完全ながら修復・再生能力が備わっている。皮膚損傷や骨折などでは、自らの治癒能力を駆使して組織修復を行うが,失った組織や臓器が修復・再生されることはほとんどない。私たちはこれまでの研究で、損傷した組で重要な役割を果たすと考えられる幹細胞由来エクソソームに含まれるいくつかのmicro RNA(miRNA)を同定した。それらのmiRNA は組織が損傷していく過程で幹細胞の老化抑制,損傷細胞の生存率促進に関与し、幹細胞の“若返り”に関わっている可能性が考えられる。本研究では、幹細胞由来エクソソームを用いたシェーグレン症候群モデルマウスに対する損傷組織再生法の開発することを目的とする。

研究成果の概要

歯科領域において、難病にも指定されているシェーグレン症候群は自己免疫疾患とされ、慢性化した病態であり修復・再生不可能な組織であるとされる。私たちはこれまでの研究で、損傷した組織で重要な役割を果たすと考えられる幹細胞由来エクソソームに含まれるいくつかのmicro RNA (miRNA)を同定した。それらのエクソソームは自己免疫疾患マウスモデルにおいて唾液腺組織が損傷していく過程で幹細胞の老化抑制,損傷細胞の生存率促進に関与し、口腔乾燥症状(ドライマウス)を改善した。これらの結果から幹細胞の“若返り”に関わっている可能性が考えられた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在、超高齢者社会において、高齢者の多くは口腔乾燥症状(ドライマウス)を示し、虫歯、細菌感染、嚥下障害さらにはQOL の低下などの口腔乾燥症を引き起こす。現在の口腔乾燥症の治療法は対症的であり、唾液腺機能障害を修復することはできない。唾液を産生する唾液腺には組織を構成する細胞を供給する源となる幹細胞が存在するが、唾液腺幹細胞については不明な点が多く、解明されていない。本研究では、内在性唾液腺幹細胞および前駆細胞に着目し、加齢に伴う唾液腺幹細胞の老化機構の解明および幹細胞由来エクソソームによる老化抑制機構を検討したことで,新たな治療法の開発につながると考えられる。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Extracellular Vesicles of Stem Cells to Prevent BRONJ2020

    • 著者名/発表者名
      Watanabe J. Sakai K. Urata Y. Toyama N. Nakamichi E. Hibi H.
    • 雑誌名

      Journal of Dental Research

      巻: 99 号: 5 ページ: 552-560

    • DOI

      10.1177/0022034520906793

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書 2019 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] マウス唾液腺原基・脾細胞共培養系を用いた ex vivo シェーグレン症候群モデルにおけるヒト歯髄幹細胞由来細胞外小胞の効果2020

    • 著者名/発表者名
      小間義朗,酒井陽,Dong Jiao,丸山裕,Liu Kehong,渡邊純奈,日比英晴
    • 学会等名
      第62回歯科基礎医学会学術大会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] 唾液腺機能障害におけるヒト歯髄幹細胞由来細胞外小胞による予防効果の検討2020

    • 著者名/発表者名
      董嬌,酒井陽,小間義朗,渡邊純奈,日比英晴
    • 学会等名
      第62回歯科基礎医学会学術大会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] Effects of hDPSCs-derived exosomes in novel salivary gland disease model2020

    • 著者名/発表者名
      Koma Y, Sakai K, Jiao D, Watanabe J, Hibi H
    • 学会等名
      2020 IADR/AADR/CADR General Session
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Effects of hDPSCs-derived Exosomes in Novel Salivary Gland Disease Model2020

    • 著者名/発表者名
      Yoshiro Koma, Kiyoshi Sakai, Dong Jiao, Junna Watanabe, Hideharu Hibi
    • 学会等名
      98th General Session & Exhibition of the IADR
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [図書] Stem Cells and Tissue Repair. Methods in Molecular Biology2020

    • 著者名/発表者名
      Sakai K, Tsuruta T, Watanabe J, Sugimura Y, Sakaguchi K, Katagiri W, Hibi H
    • 総ページ数
      213
    • 出版者
      Springer Nature
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi