研究課題/領域番号 |
19K19193
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
辻本 友美 大阪大学, 大学院歯学研究科, 助教 (00632150)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 超高速MRI / 嚥下機能 / 放射線治療 / MRI |
研究開始時の研究の概要 |
舌癌などの口腔癌を手術で取り切った場合、食べる・話す等の口腔機能の低下が起こる。一方、放射線治療で癌を根絶できれば、手術で切った場合よりも口腔機能や形態の温存が見込まれると言われている。しかし実際は、放射線治療によって癌治療が成功したとしても、口腔機能が低下したと訴える患者もいる。 現在、口腔機能検査で実施されているのはエックス線を使用した方法が主流である。放射線被曝を伴うので頻回に検査ができない。そこで被曝のないMRIを用いて口腔機能検査を行いたいが、口腔機能評価に適した検査食材はなく、詳細に動きを捉える装置(受信コイル)が存在しないので、これらを開発することを目的とした。
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研究成果の概要 |
本研究では、超高速MRIを用いた嚥下機能検査時の適切な検査食材と嚥下機能評価に適した受信コイルを開発することを目的とした。ボランティア8名に対してFIESTA法を用いてMRIを撮像したところ、被験者の頭部の正中矢状断画像にて口腔期から咽頭期までの食塊の流れが確認できる動画が取得できた。さらに検査食材は健常ボランティア間でも最適な堅さや一口量は個人差があったため、検査対象が有病者や高齢者であった場合、さらなる検討が必要と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般的に嚥下機能評価に用いられる動態検査は、エックス線を使用した方法が主流で、放射線被曝の観点から反復して検査を行うことが躊躇される。そこで被曝のない超高速MRIを嚥下機能検査として活用できるとなれば、患者への侵襲は減少されると予想された。本研究ではMRI撮像でも被験者の頭部の正中矢状断画像にて口腔期から咽頭期までの食塊の流れが確認できたため、今後嚥下機能評価に応用できる可能性が示唆された。
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