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炎症性マクロファージを介したエストロゲンによる神経障害性疼痛増悪機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K19205
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57060:外科系歯学関連
研究機関鹿児島大学

研究代表者

山形 和彰  鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (40784195)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2020年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード神経障害性疼痛 / エストロゲン / ミクログリア / マクロファージ / アストロサイト / 炎症性サイトカイン
研究開始時の研究の概要

疫学調査によると、神経障害性疼痛患者の約2/3が女性である。このような性差が生じる原因として、女性ホルモンであるエストロゲンが症状を増悪することが示唆されている。しかし、そのメカニズムについては未解明な点が多い。例えば近年、一次感覚神経において、マクロファージの活性化を介した神経炎症が神経障害性疼痛の増強を導くことが報告されているが、マクロファージに対するエストロゲンの作用については明らかとなっていない。本研究ではエストロゲンが炎症性マクロファージの発現と炎症性サイトカインの増加を促進し、神経障害性疼痛を増悪するのか?を検討する。

研究実績の概要

疫学調査によると、神経障害性疼痛患者の約2/3が女性である。このような性差が生じる原因として、女性ホルモンであるエストロゲンが症状を増悪することが示唆されている。しかし、そのメカニズムについては未解明な点が多い。本研究では性周期におけるエストロゲンの多寡を再現した神経障害性疼痛モデルラットを用いてエストロゲンが神経障害性疼痛に及ぼす影響とその作用機序について検討を行った。その結果、行動学的検討によりエストロゲンは触刺激に対する閾値を低下させることが明らかとなった。また、統計学的検討は行えていないが、免疫染色及びウェスタンブロッティングにより、神経障害性疼痛発症初期ではエストロゲンがミクログリアを、慢性期ではアストロサイトの活性化を増強している可能性が考えられた。以上のことから①エストロゲンは神経障害性疼痛の症状を増悪すること②その機序として、発症初期ではミクログリアを、慢性期ではアストロサイトの活性化を介し、神経障害性疼痛の症状を増悪している可能性が示された。今後の課題として①神経障害性疼痛発症初期でミクログリアを、慢性期ではアストロサイトの活性化を抑制することでエストロゲンの影響を検討すること②エストロゲン受容体拮抗薬を用いてミクログリアやアストロサイトの活性化を検討することが必要であると考えられる。

報告書

(2件)
  • 2020 実績報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Anesthetic Management of a Patient With a Vagal Nerve Stimulator2020

    • 著者名/発表者名
      Kazuaki Yamagata, Yohsuke Hirose, Kenji Tanaka, Miki Yoshida, Tomotaka Ohnuki, Ryozo Sendo, Hitoshi Niwa, Mitsutaka Sugimura
    • 雑誌名

      anesthesia progress

      巻: 67 号: 1 ページ: 16-22

    • DOI

      10.2344/anpr-66-03-02

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 急性持続性疼痛の動物モデルを用いた,三叉神経支配領域における痛みの日内変動の解析2019

    • 著者名/発表者名
      新納 彩子,大野 幸,青山 歌奈絵,山形 和彰,杉村 光隆
    • 学会等名
      第47回歯科麻酔学会総会学術集会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-12-28  

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