研究課題/領域番号 |
19K19227
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山中 茂樹 京都大学, 医学研究科, 助教 (80637596)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 顎変形症 / 内軟骨性骨化 / C型ナトリウム利尿ペプチド / CNP |
研究開始時の研究の概要 |
強力な内軟骨性骨化の促進因子であるC型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)を軟骨特異的に欠失させたCNPノックアウトマウス(Col2-CNP-KOマウス)と軟骨特異的に過剰発現させたCNPトランスジェニックマウス(Col2-CNP-Tgマウス)を作製し、顎顔面形態の解析と、それに続く病態解明をそれぞれ実施する。 本結果により、CNPを用いた効果的かつ安全性の高い顎変形症への非侵襲的臨床応用を目指す。
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研究成果の概要 |
C型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)は強力な内軟骨性骨化促進因子であることが証明されている。軟骨細胞特異的にCNPが抑制されたマウス(CNP-KOマウス)は野生型マウスと比較し、上顎骨や頭蓋底の矢状方向への劣成長を認めた。また、軟骨細胞特異的にCNPが促進されたマウスでは野生型マウスと比較し、上顎骨や頭蓋底の矢状方向への過成長を認めた。これにより、上顎の成長には内軟骨性骨化が重要であり、顎変形症の病態の一因となり得ることが明らかとなった。また、CNP-KOマウスと血液中のCNP濃度を上昇させたマウスとの交配により上顎の劣成長は改善し、CNPが顎変形症の新規治療法となり得ることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
顎変形症などの顎顔面形態に異常を来す疾患に対する治療は主に外科的手術による治療を行っているのが現状であり、より低侵襲な治療法の開発が必要であると考えた。そこで、顎顔面の成長における内軟骨性骨化の純粋な働きを明らかにすることにより、顎顔面の成長に起因する顎変形症などの顎顔面形態に異常を来す疾患の病態解明を出来ないかと考えた。顎顔面に特化した内軟骨性骨化の論文は非常に稀であり、今後の本領域の発展に大いに寄与すると考える。これにより、顎顔面の成長に起因する顎変形症などの顎顔面形態に異常を来す疾患の病態解明が可能となり、CNP投与を含めた新たな低侵襲性治療模索の礎となる。
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