研究課題/領域番号 |
19K19231
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
|
研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
奈良井 節 鳥取大学, 医学部, 助教 (40569266)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 骨芽細胞 / ヒト間葉系幹細胞 / 口唇口蓋裂 / 骨再生 / 間葉系幹細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、口唇口蓋裂治療に応用可能な骨および軟骨に分化した生細胞の純化と分化誘導効率化を目指す。そのため、① 骨・軟骨分化マーカーのエクソンにGFPレポーターをノックインする。このレポーターHiMSC細胞を用いて、② 分化した生細胞をFACSによって純化し、cDNAアレイ解析により細胞膜表面に局在する新規分化マーカーを同定する。また、③ このレポーター細胞を用い、分化を促進する化合物のスクリーニングを行う。さらに、④ 臨床応用に可能な細胞を使い、新規分化マーカーの抗体を用いたFACSによる分化細胞の純化と、化合物による分化促進作用を確認する。
|
研究成果の概要 |
本研究では、効率的にヒト間葉系幹細胞を骨分化させ顎骨欠損部位への細胞移植を行い、従来よりも低侵襲かつ確実な口唇口蓋裂治療戦略の創出を目的とした。 純化した骨芽細胞は、純化していない骨分化細胞と比較して少なくとも1週間早く骨分化関連遺伝子プロファイルが確立し、連動性についても確認できた。また骨分化誘導継続によりMineralizationの増強も認めた。これらの結果により、heterogenitity(不均一性)を改善した骨芽細胞集団は骨再生に有利な条件を構築する可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒト間葉系幹細胞を利用した骨再生医療は以前より施行されていたが、骨分化誘導効率や治療結果の確実性が障壁となっており未だ普及しているとは言い難い状況である。本研究によりこれらの問題点の解決策の一つとして患者自身の間葉系幹細胞を骨芽細胞へ分化誘導後に骨芽細胞を純化し移植する細胞治療の可能性が示された。この方法は純化した骨芽細胞集団を治療に応用することにより、骨再生に有利な条件が構築され従来の方法と比較して効率的で確実性のある骨再生法の創出が期待される。
|