研究課題/領域番号 |
19K19242
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
小松 祐子 岩手医科大学, 歯学部, 助教 (90781625)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ARONJ / 骨吸収薬製薬関連顎骨壊死 / 悪性腫瘍 / マクロファージ / 間葉系幹細胞 / 骨粗鬆症 / ビスホスホネート / BRONJ / 顎骨骨髄炎 / 下顎骨骨髄炎 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、① BPやDenosumabの投与により作製されたONJモデルマウスでは、組織修復性と抗炎症性を併せ持つMSCがどのような機能障害を受けるのかについて明らかにする、さらに② MSC移植による難治性ONJ根治療法樹立のため、MSCの抗炎症性作用が最大限に発揮される細胞分子生物学的な基盤を確立する。
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研究成果の概要 |
顎骨骨髄炎を発症した臨床患者の診療情報を収集し、病態別に慢性硬化性骨髄炎、放射線性骨髄壊死、骨吸収薬製薬関連顎骨壊死(ARONJ)に分類した。ARONJについて原疾患別にリスク因子の抽出、予後について報告した。in vitroでは創部の免疫応答を解明すべく、間葉系幹細胞(MSC)と口腔内組織由来細胞、Mφの3者による相互作用について探求した。口腔内組織由来細胞とMφとの相互作用について、MMPファミリーの発現増加を確認し、現在報告準備を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は臨床研究として未だ指針の示されないARONJについて外科療法の有効性を見いだしており、日常臨床への応用が期待される結果であった。また基礎研究としてはマクロファージを基盤とした免疫応答に着目した。MAPKシグナル伝達系を介したMMPファミリーの発現増加を認めておりており、組織の壊死もしくは創傷治癒における起点因子を突き止める一助となり得る。いずれも治療指針の明示ならびに病態解明には欠かせない研究テーマであり今後も更なる発展の期待される結果であると考える。
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