研究課題/領域番号 |
19K19273
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
西俣 はるか 長崎大学, 病院(歯学系), 助教 (10755755)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 歯周病原性菌 / ジペプチジルペプチダーゼ / DPP / 歯周病原細菌 / Porphyromonas属 / 根尖性歯周炎 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、Porphyoromonas endodontalisと言う菌の細菌性DPP群が同菌の病原性に寄与しているのではないか?という着想に基づいています。小児における急性根尖性歯周炎からは、同菌が検出されたという報告が多くあります。そこで本研究では、同菌とDPPそして小児の歯周炎の関連性について解析を行う予定です。
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研究成果の概要 |
本研究において,我々は黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)V8株のグルタミン酸特異的プロテアーゼ(GluV8)およびDPP11による二段階切断法を用い,P2-P2'位までのアミノ酸残基を結合したテトラペプチジル-4-methylcoumaryl-7-amide(MCA)を基質としてプライムサイド残基の影響について検討を行い,P1'位に疎水性アミノ酸を配置した基質へ特異的にペプチダーゼ活性が上昇する可能性について見出した.また,micro-CTを用いた解析で,乳歯分岐部への歯周炎感染経路を検討し,これを発表したので報告する.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々の研究における口腔サンプルを用いたDPP活性測定により,歯周病原性菌の存在の有無が予測されたことから,DPP活性測定は歯周病原性菌のバイオマーカーとして有用であることが示唆されている.我々の研究対象であるdpp遺伝子の一部は,ヒトにも存在することが既知であり,ペプチド分解によって惹起される疾患の制御に繋がる可能性を持つ.本研究成果は,歯周疾患だけでなくこれら全身疾患への疾患予防・治療法確立への将来的な寄与が期待される.
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