研究課題/領域番号 |
19K19274
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
古川 みなみ 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (00806474)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 幼少期ストレス / GABAスイッチ / KCC2 / NKCC1 / シナプス / 筋異常疼痛 / GABA / 発達性障害 / 精神疾患 / 咀嚼筋痛障害 / 顎関節症 / 線維筋痛症 / 抑制系 / シネプス |
研究開始時の研究の概要 |
筋異常疼痛は強い痛みにより日常生活に支障をきたすことがある。しかし、原因はいまだよくわかっておらず、治療は対症療法である。近年、幼少期ストレスが筋異常疼痛に関与することが報告されている。この主要因として、シナプスの刈り込み不足があげられるが、刈り込みの機序も不明である。これまで申請者は幼少期ストレスにより、抑制系の成熟が正常に行われず、刈り込みが正常に行われないことを突きとめた。 本研究では、抑制系とシナプスの刈り込みの関係を明らかにし、幼少期ストレスによる「筋異常疼痛のメカニズム」を明らかにすることにより、筋異常疼痛の原因解明の一助とすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
我々は、幼少期ストレスの1つである母子分離をマウスに行い、GABAスイッチのタイミングが変化するのか、GABAスイッチに関与する、KCC2やNKCC1の発現が変化するのか、抑制系の成熟に関与することが示唆されているシナプスの刈り込みは影響を受けるのかを調査した。その結果、母子分離によりGABAスイッチが遅延すること、KCC2の細胞体周囲の発現は減少するが、NKCC1の発現は母子分離により影響を受けないことを示した。また、抑制系の成熟が正常に行われないことで、シナプスの刈り込みが正常に行われないこともわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
精神疾患や発達性障害、筋異常疼痛などの発症の予防、改善に、KCC2 や GABA スイッチを介した、抑制系の成熟を標的とした新たな治療法の確立が期待される。
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