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顎矯正手術計画時のCT・歯列位置合わせ誤差検証:メタルアーチファクトによる影響

研究課題

研究課題/領域番号 19K19275
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57070:成長および発育系歯学関連
研究機関横浜市立大学

研究代表者

今井 治樹  横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 助教 (80735837)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード顎矯正手術 / アーチファクト / CT / メタルアーチファクト / CAD/CAM / 3Dシミュレーション / CAD/CAM
研究開始時の研究の概要

顎矯正手術計画の立案に際し、頭部CTに歯列データを統合した複合モデルが利用されているが、このとき問題となるのが口腔内金属によるアーチファクトである。アーチファクトが存在するとCT上の歯列が不明瞭となり、口腔内から採得した歯列データの正確な位置合わせが困難となる。しかしながら、どの程度のアーチファクトであれば大きな精度低下を招くことなく複合モデルを作成可能なのか、その許容範囲については報告がなされておらず判断基準がない。本研究ではこの点に着目し、ファントムの上顎歯列上に装着した金属の数と位置を変化させてCT撮影を行い、メタルアーチファクトに伴うCT・歯列データの位置合わせ誤差について検証を行う。

研究成果の概要

顎矯正手術計画の立案やCAD/CAMスプリント作製に際し、頭部CTと歯列データの統合が必要となるが、CT上にアーチファクト(AF)が存在すると歯列データの正確な位置合わせが困難となる場合がある。本研究ではこの点に着目し、上下顎歯列ファントムを用いて金属製補綴物の数や分布の異なる複数のAFモデルを作製し、CT・歯列データの位置合わせ誤差を検証した。その結果、AFは補綴物の増加に伴い増大し、上下方向の誤差が前後・左右方向に比べて大きい傾向を示した。AFによる影響は通常、臨床的に許容できる程の大きさであることが示唆された一方、補綴物が広範囲に及ぶ場合には注意を要すると考えられた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

今回得られた補綴物の金属総重量とアーチファクト体積の線形関係や、前後・左右方向に比べて上下方向の誤差が生じやすいとの知見は、ソフトウェアを操作する医師にとって、より精度の高い作業を行う上で臨床上有益なものである一方、患者利益にも寄与するものと考えられる。とくに国内では、保険診療制度の影響に加え近年の顎変形症患者の年齢層の多様化により、依然として患者口腔内に金属製補綴物が認められることが多いため、本研究の社会的意義は大きいものと考えられる。

報告書

(6件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 顎矯正手術計画立案時のCT・歯列位置合わせ誤差検証: メタルアーチファクトによる影響2023

    • 著者名/発表者名
      今井治樹、藤田紘一、石通秀行、間邊安寿雅、本田康二、清水千代、 米満郁男、廣田誠、光藤健司、小野卓史
    • 学会等名
      第82回日本矯正歯科学会学術大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] CAD/CAMスプリント作製時のCT・歯列位置合わせ誤差検証;メタルアーチファクトによる影響2022

    • 著者名/発表者名
      今井治樹、藤田紘一、山下陽介、高須曜、小杉泰史、遠藤大雅、宮城島弘貴、本田康二、米満郁男、小野卓史、廣田誠、光藤健司
    • 学会等名
      第32会日本顎変形症学会総会・学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2025-01-30  

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