研究課題/領域番号 |
19K19293
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
星島 光博 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (30736567)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 先天性部分無歯症 / 全エクソン解析 / KCNK15 / WNK1 / Rab38 / PLA法 / ゲノム解析 / 歯原性細胞 / RAB38 / CCN2 / 歯原性上皮細胞 / 先天性多数歯欠損症 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題は、CCN2とその結合因子、併せて永久歯の先天欠損を伴う症候群等の原因遺伝子を候補として、非症候群性の欠損歯症例における遺伝子変異を探索し、歯牙形成に及ぼす影響を解明することを核心としている。そこで、永久歯の非症候群性先天欠如を有する患者(症例群)と、永久歯の先天欠如のない患者や血縁者(対照群)を対象として、ゲノムDNAから変異遺伝子を探索・解析するとともに、CCN2関連遺伝子の解析を細胞レベルで並行して進める。得られた結果を基に、その遺伝子変異が歯牙形成に及ぼす影響を組織、個体レベルで解析する。
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研究成果の概要 |
永久歯の先天性欠如の要因となる新たな分子、遺伝子変異をゲノム解析により探索し、それらが歯の形成に及ぼす影響を解明することを目的して研究を行っている。同意の得られた先天性部分無歯症患者(症例群)と、永久歯の先天性欠如のない患者(対照群)を対象として血液試料を採取し、全遺伝子のエクソン解析を行うことでKCNK15、WNK1 および RAB38に症例群特異的な変異を同定した。これらの変異が、細胞の基質産生などの生理作用に及ぼす影響、タンパク質の細胞内局在について検証を行っている。また、岡山大学病院における先天欠如歯の状況について、歯種別や特殊疾患との関係を調査した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
申請者らがこれまでの全エクソン解析を通じて検出した症例群特異的なKCNK15、WNK1およびRAB38等の遺伝子変異については、歯を含む硬組織形成への関与を示す報告はなく、国内外でも類を見ない新規性の高い研究である。歯牙形成の研究に一石を投じる内容であり、学術的意義は大きい。 また、先欠歯を伴う症例群と対照群間の網羅的なゲノム解析よって、多くのさらに多くの新規の遺伝子変異が特定されれば、遺伝子診断による重度不正咬合の予防的回避や、歯牙再生等の歯科治療への応用につながる可能性があり、その社会的意義は非常に大きい。
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