研究課題/領域番号 |
19K19302
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
高橋 正皓 昭和大学, 歯学部, 講師 (10736713)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 唇顎口蓋裂 / CBCT / 遺伝子解析 / 顎顔面形態 / 裂型 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、多様な裂型を伴う唇顎口蓋裂を、出生時の裂幅や組織欠損量の程度の違いをも含めて、より詳細に3つの裂型(片側性唇顎裂、片側性唇顎裂、および両側性唇顎口蓋裂)に分類し、全エクソームシーケンスを用いた遺伝子解析とCBCTを用いた顎顔面領域の三次元的な形態解析を行い、裂型や顎顔面形態の差異に関与している遺伝子を探索・同定する。
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研究成果の概要 |
乳歯列期における異なる裂型の唇顎口蓋裂間に存在する顎顔面形態の特徴を明らかにするため、CBCT画像を用いて顎顔面領域における形態解析を行った。非症候性、先天性疾患及び全身疾患を伴わない唇顎口蓋裂患児の中から、84名を選択し、両側性唇顎口蓋裂群、片側性唇顎裂群、片側性唇顎口蓋裂群、および唇顎口蓋裂を伴わないControl群の4つの群に分類した。計測ソフトを用いて下顎骨体積の計測と顎顔面の角度・線計測を行い、比較を行った。共分散分析の結果から、各群において下顎骨体積に有意差は認められなかったが、角度・線計測を行った5項目(SNA、ANB、SN-MP、Co-A、Go-Gn)に有意差を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでに、セファログラムやcone beam computed tomography (CBCT)を用いて、唇顎口蓋裂における顎顔面形態の特徴を報告した研究は多く認めるが、様々な裂型に分類し、乳歯列期における唇顎口蓋裂の顎顔面形態を三次元的に詳細に分析し、比較した報告はなかった。乳歯列期という早期の段階に、詳細に顎顔面形態を分析し、裂型による特徴を把握することは、治療が長期化しやすい唇顎口蓋裂に対する矯正歯科治療において、より効率的な治療を患者に提供するための一助となり、学術的にも社会的にもその意義が高いと考えられる成果を挙げることができた。
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