研究課題/領域番号 |
19K19305
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 金沢大学 (2022) 福岡歯科大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
緒方 佳代子 金沢大学, 医学系, 助教 (70830123)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | MIM / 形成異常 / 歯 / 歯の発生 / 石灰化 / 歯根形成 / MIH / 発生 / 石灰化機構 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、特定の歯種に限局して形成異常を生じる、Molar Incisor Hypomineralization(MIH)やMolar Incisor Malformation(MIM)の原因解明を行うことを目的としている。これらの形成異常を呈する歯は、成長発達期である小児においては健全な口腔機能の獲得に不利となる。そこで、培養細胞と実験動物を用いて、MIHとMIM発症原因を遺伝的因子と環境因子の両方向から探索し、歯の形成への個々の影響とその相乗効果を検証する。
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研究成果の概要 |
近年、第一大臼歯、切歯といった特定の歯種に限局して生じる形成異常(Molar-incisor malformation; MIM)が明らかとなったが、その原因は不明である。本研究では、MIMと診断されたヒト抜去歯を用いた実験で、MIMに現れる歯髄腔の異所性石灰化を確認し、その特徴を免疫染色および特殊染色により明らかにした。また、マウス歯乳頭由来細胞株を用いた一連の実験を行い、MIMの異所性石灰化の原因として、第一大臼歯および切歯が形成される時期の環境因子が関与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Molar-incisor malformation(MIM)のような形成異常を呈する歯は、保存が困難となり早期に抜歯が必要となる場合があり、成長発達期である小児においては健全な口腔機能の獲得に不利となる。本研究により、MIMの歯に現れる異所性石灰化の原因として、第一大臼歯や切歯の形成時期である出生時や出生後早期の環境因子が関与している可能性が示唆された。この成果は、MIMの原因解明へ向けた端緒となると考えられる。
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