研究課題/領域番号 |
19K19306
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
佐藤 遊洋 旭川医科大学, 医学部, 助教 (60824737)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 歯科産業衛生 / 歯科疾患 / 歯科産業保健 / 職業性ストレス / 産業歯科保健 / 産業衛生 |
研究開始時の研究の概要 |
労働者においても,う蝕や歯周病などの歯科疾患は有病率が高く,経済的負担も大きい.歯科疾患は通院による欠勤などが原因で多大な労働損失を引き起こしている.しかし歯科疾患による労働遂行能力の低下は考慮されておらず,歯科疾患による労働損失は過小評価されている可能性がある.本研究では,職域コホート研究を新たに立ち上げ,1. 職場環境要因が歯科疾患の発症に与える影響を明らかにし,さらに,2. 歯科疾患が労働遂行能力の低下に与える影響の大きさを明らかにする.産業歯科衛生の観点から,歯科疾患の新たなリスクファクターや影響を明らかにすることで,労働者における歯科疾患の予防対策の必要性を示す.
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研究成果の概要 |
本研究では職業性ストレスと歯科疾患の関連についての文献レビューを行い、対象となった11本の論文を評価したところ、職業性ストレスとう蝕・歯牙喪失との関連についてはエビデンスが不足していたことが明らかになった。一方で、職業性ストレスと不良な歯周状態との関連は示唆されたが限定的であった。そこで、正規雇用労働者(184名と435名)を対象に質問紙調査と歯科検診を実施した。結果、職業性ストレスは不良な歯周状態と関連していたことを明らかにした。う蝕と歯牙喪失とは関連が認められなかった。また、不良な歯周状態を有していることは労働遂行能力低下と関連していたことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
労働者においても、う蝕や歯周病などの歯科疾患は有病率が高く、経済的負担も大きいことから、さらなる予防対策が求められている。しかしながら、これまで歯科疾患を引き起こすと考えられる職業環境要因や、歯科疾患による労働生産性の低下について調査した研究は少なかった。本研究結果により、産業衛生における歯科疾患の重要性を示唆できた。
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